部隊創設までの沿革

 第16普通科連隊の前進である第10普通科連隊は、その源を福岡訓練場に発する。

 連隊は、昭和26年になって陣容設備の段階に入ったが、5月1日に至り、福岡駐屯部隊を主力とし昭和25年の10月
山口県防府市より移動してきた、仮第11連隊の第2大隊と針尾部隊の一部をもって正規の連隊編成の完結をみるに至った。

 当時、第10普通科連隊は、福岡駐屯地に連隊本部と第1及び第2大隊、遠く長崎県東彼杵郡江上村にある針尾駐屯地に連隊の第3大隊が配置するという状況にあった。
 
昭和27年6月連隊は、突如大村市への移転を命ぜられた。直ちに副連隊長江崎2正の指揮する先遣隊は、大村市乾馬場郷の長崎学芸大学(旧歩兵46聯隊跡)に急行し、6月下旬には駐屯地開設の諸準備を全く整え、7月1日には、はやくも大村駐屯地の開設を見るに至った。




大村駐屯地開隊

当時の大村駐屯地の航空写真(昭和29年)

開隊記念パレード(大村駅前)