第4師団は、令和元年6月3日(月)から6月18日(月)までの間、日出生台演習場及び十文字演習場において地域配備師団総合戦闘力演習を行いました。本訓練は、第4師団が全国に先駆けて地域配備師団へ改編されたことから、沖邑師団長の指揮・統率の下、師団隷下部隊が一丸となって総合戦闘力を発揮するためには、どうあるべきかを検する目的で実施しました。具体的には、6月3日~6月8日の間を第1段階として「師団内の各部隊が職務の知見を駆使して「あるべき姿・本物」を展示普及する訓練期間」と設定し、陣地構築、化学攻撃への対処及び航空機の展開地における行動等、部隊共通して着意すべき事項や運用に資する戦術的尺度を展示・普及しました。

6月9日~6月14日の間を第2段階として『第1次師団訓練検閲』を行い、第41普通科連隊・第4後方支援連隊・第4高射特科大隊に対して各部隊の攻撃行動における練度を検するとともに、実弾射撃の練度を含めた評価を行い、各部隊の練度を確認するとともに、じ後の練成訓練に反映すべき多くの教訓を得ることが出来ました。

最後に、6月15日~18日の間を第3段階として『師団内の各種火器の射撃練成』を行い、重迫撃砲・携帯対戦車弾・84ミリ無反動砲・重機関銃の射撃練度を向上しました。参加した隊員は「真に戦える実効性ある部隊の創造」に必要な実際の行動における尺度や、じ後の練成に必要な多くの教訓事項を学びとるとともに、第4師団として総合戦闘力の最大限発揮に必要な能力を向上することが出来ました。本訓練に参加した第16普通科連隊第4中隊福島2曹は、「今回の訓練に主戦闘地域守備部隊の分隊長として参加しました。本訓練を通じ、接地射を追求した突撃破砕線の構成及び機関銃掩蓋化陣地について改めて学ぶことができました。本訓練で学んだ知識を糧に、引き続き防御のあるべき姿を追求し、練度の向上に努めたい。」と述べてくれました。


統裁官による現場指導

普通科部隊の攻撃前進

展開地による飛行誘導

16式機動戦闘射の射撃