令和元年台風19号に伴う災害に対応するため、10月13日(日)16時に、陸上総隊司令官の命令を受け、西部方面隊は第4師団及び直轄部隊から成る西部方面支援隊の東部方面隊への派遣を決定しました。同日午後5時以降、西部方面支援隊は、第4師団副師団長 大場陸将補を指導官として、第4師団司令部、第4後方支援連隊、第4特殊武器防護隊、第4通信大隊、第4偵察戦闘大隊(福岡)、第16普通科連隊、第4施設大隊(大村)、第41普通科連隊(別府)、自衛隊福岡病院(春日)、第5施設団(小郡、湯布院、飯塚、都城)の各部隊から差し出された人員460名、車両130両をもって 小倉駐屯地において編成完結式を行い、当初の前進目標である駒門駐屯地へ向け前進しました。10月15日(火)午前9時以降、西部方面支援隊は駒門駐屯地から活動拠点となる松本駐屯地へ移動し、発災当初、長野市において人命救助の任務に当たった第13普通科連隊から任務を申し受け、災害派遣活動を開始しました。10月16日(水)から第41普通科連隊が長野市内の4箇所の避難所において段ボールペッドの作成支援をかわきりに、17日(木)以降、第16普通科連隊が野外炊事における給食支援を開始するとともに、第5施設団、第41普通科連隊、第4施設大隊が小中学校の瓦礫除去及び災害廃棄物の撤去支援を、また第4特殊武器防護隊が市内2箇所において入浴施設を開設し、被災された方々に寄り添う活動を献身的に行いました。更に、第4偵察戦闘大隊は各種活動に資する情報収集行うとともに、第4通信大隊は通信手段の確保を適確に実施し、西部方面支援隊全ての活動基盤(通信基盤)を整備して、災害派遣活動の円滑な実施に寄与しました。本活動に参加した第41普通科連隊 第4中隊長山崎3佐は、「中隊は今災害派遣活動において、主に小中学校の瓦礫の除去・廃棄物の撤去を実施しました。活動においては、自衛隊でできること、できないことを明確にして綿密な調整を実施し、齟𪘚や誤認を務めて排除して、任務を完遂することができました。」と述べてくれました。第4施設y大隊 第1中隊春成1尉は、「主として長野市内の公園に集積された災害廃棄物の運搬・撤去作業に従事しました。夜間における油圧ショベルでの機会作業や、泥や瓦礫等により幅員が狭い道路でのダンプ作業等、常に危険を伴う任務でしたが、長野市職員、国道交通省・環境省職員、ボランティア関係者、航空自衛隊等、さまざまな組織とまさに『ONE NAGANO』で連携できたため、任務を完遂できました。これも平素から、第4師団等の上級部隊から指導されている訓練・安全規律等の賜物であり、その結果が無事故での任務完遂に繋がったと確信しています。」と災害派遣での貴重な体験を述べてくれました。第4師団は、これからも我が国の防衛と共に地域の安全と安心のため、様々な練度の維持・向上に全力を尽くしてまいります。



総理大臣視察対応

入浴支援活動

第41普通科連隊 山崎3佐

第4施設大隊 春成1尉

給食支援活動

段ボールベッド作成する隊員