第4師団は、令和元年6月2日(日)、福岡県広川町及びみやま市において実施された令和元年度福岡県総合防災訓練に参加しました。本訓練は、福岡県が主催をして、消防、警察、自衛隊をはじめとした県内の関係機関約90機関が参加しました。師団は、災害対処能力の向上及び関係機関との連携の強化を目的として本訓練に臨み、隷下部隊である第4高射特科大隊、第4偵察戦闘大隊、第4飛行隊が参加しました。今回の訓練は、広川町及びみやま市を中心に1時間に約110ミリという記録的集中豪雨による浸水被害の発生と、福岡県筑後地方でマグニチュード7.2、最大深度6強の地震による家屋の倒壊、火災等が同時に発生したという想定の下行われました。

訓練では、ヘリにより空輸したオートバイでの被災状況の情報収集・伝達、バケットローダーによる道路上の障害物の除去、消防と連携した倒壊家屋からの捜索・救助活動や、野外炊事車による約600名分のカレーライスの非常炊き出し支援を行いました。本訓練に参加した第4高射特科大隊第1中隊野口3曹は、「今回の訓練を通じ、陸上自衛隊だけでなく消防、警察等の各種機関の災害対処要領を確認するとともに、連携強化の重要性を再認識することができました。災害派遣の際は、速やかに行動し任務を完遂できるように本訓練の成果を今後の訓練に反映します。」と所見を述べてくれました。


オートバイによる偵察

各機関との調整

非常炊き出し

捜索・救助