教育訓練・その他活動

2017年

平成29年度国内における米陸軍との実動訓練(オリエントシールド)について

 陸上自衛隊は、平成29年9月8日(火)から25日(金)の間、東富士演習場、王城寺原演習場等において「平成29年度国内における米陸軍との実動訓練(オリエントシールド)」を実施しました。
 本訓練に、陸上自衛隊から第1師団第34普通科連隊基幹(約1200名)、米陸軍から1-25旅団戦闘団(※1)3-21大隊基幹(約1200名)が参加しました。

 当該期間を通じ、指揮機関訓練、機能別訓練及び総合訓練を実施し、諸職種協同による日米共同訓練により、陸上自衛隊の戦術技量及び日米の相互運用性を着実に向上させることができました。
 具体的には、機能別訓練では、戦車、砲迫、対戦車ヘリを含む中隊規模での諸職種協同の総合戦闘射撃を実施し、その練度を高めることにより即応性を向上させることができました。
 また、総合訓練では、東富士演習場から王城寺原演習場への長距離戦略機動に引き続き、日米共同攻撃を演練し、「即応機動する陸上防衛力」の構築に資する多くの成果を得ることができました。

 なお、今年度は陸上自衛隊初の試みとして、「日米共同方面隊指揮所演習(YS-73)」(※2)の想定を各種訓練で活用し、エスカレートする情勢推移を逐次に付与して、年間を通じて各種事態への対応を演練できる枠組みを設定しています。
 本訓練においては、「武力攻撃事態」に係る部分を活用し、当該事態における指揮幕僚活動及び部隊行動を演練しました。

※1 ストライカー装甲車を保有し、対ゲリラ作戦等の低強度の紛争から、大規模戦闘に至る各種の作戦を行う部隊。米国アラスカ州に所在
※2 平成29年11月29日(水)から12月13日(水)の間、仙台駐屯地等において実施予定


10式戦車による実弾射撃(機能別訓練:総合戦闘射撃)

陸自ヘリコプターから展開する米陸軍(総合訓練:長距離機動展開)

米陸軍との調整(総合訓練:日米共同攻撃)

74式戦車と米陸軍装甲車との連携(総合訓練:日米共同攻撃)
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