みちのくWeb - 陸上自衛隊東北方面隊

みちのくWeb

私は、即応予備自衛官広報官

予備自衛官招集訓練に参加して

即応予備自衛官時代の千葉さん(写真中央)

即応予備自衛官時代の千葉さん(写真中央)

 令和5年3月28日付で即応予備自衛官を任期満了退職、26年という長期にわたる時を経て同年10月6日予備自衛官として初の訓練出頭日。
 早朝、即応予備自衛官の頃と同様に可愛い孫(愛犬)へ「寂しい想いをさせてゴメンね、行ってくるよ。」と別れを告げて出発。
 今回、5日間の予備自衛官招集訓練に参加しました。早速自分の経験を基に、若い隊員をターゲットに、自ら広報官となったつもりで即応予備自衛官を紹介する作戦を試みました。
 良い感じで話が弾んできたところで「なぜ辞めたの?」と直球で聞いてみると、「家庭の事情で辞めざるを得なかった。その当時、民間企業で活躍できるスキルが無い状態で退職したので大変でしたが、今はそれが解消され予備自衛官になり訓練に参加しています。」とのこと。
 即応予備自衛官は、訓練の内容が厳しいというイメージがあり、興味があってもなかなか踏み出せないという隊員が大半でした。
 その通り、ある意味、厳しいです。
 しかしながら、即応予備自衛官の訓練は、非常事態に自分で考えて動き、臨機応変に対応できる為の訓練だということに改めて気付かされました。
 訓練時には、うまくいかず妥協しそうになることもあるでしょう。知識や技術も大切ですが、前向きでプラス思考でいることが最も大切なことだと思います。そうすることにより、自然と訓練参加者の意欲が向上し、中隊の士気の高揚・団結の強化が図れると思います。
 「職種が違うし経験がない。」と不安な隊員もいるかと思います。私も特科職種から普通科職種になり、経験がなく一からでしたし、ほとんどの隊員が他職種だったと思います。しかし、入隊すると常備自衛官、即応予備自衛官の先輩が支えてくれますので安心してください。
 即応予備自衛官になる一番のメリットは、手当(副収入)です。予備自衛官が年間8万8500円に対して、即応予備自衛官は、階級により差がありますが平均約60万円、更に1任期(3年)全て出頭すると、勤続報奨金として12万円も支給されます。
 そうそう、手当も大事ですが、それ以上にいろいろな職業の方と知り合い、話を聞くことで人脈が広がり、自らの将来に向け何らかのヒントが得られるというメリットがあります。
 いかがでしたか?はじめに紹介した孫(愛犬)のように、あなたにも大切な存在があると思います。自分と大切な皆のために即応予備自衛官にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

孫(愛犬)と千葉さん

孫(愛犬)と千葉さん

前のページに戻る