秋季岩手山演習場統一整備
部隊の訓練ニーズを実現するために
第9師団(師団長・田尻陸将)は10月24日から11月1日までの間、秋季岩手山演習場統一整備を実施しました。
本整備にあたり、師団隷下部隊、第4地対艦ミサイル連隊、第101高射特科隊及び第10施設群第387施設中隊をもって岩手山演習場整備隊を編成して、各部隊に整備担任地域を付与し整備を開始しました。
各整備担任部隊は、安全管理に留意しつつ、各担任地域の整備を整斉と実施して任務を完遂しました。また部隊からのニーズに応えるため、あらゆる訓練を実施できるよう道場を3カ所整備しました。
一つ目は、戦闘団規模の戦闘行動ができる緊要地形の視界確保のため立ち木を伐採し、令和6年度概成に向け疎林化を実施しました。
二つ目は、来年3月、岩手駐屯地に新編される第9偵察戦闘大隊がより実戦的な訓練を実施できるよう、オートバイ訓練場を完成させ、部隊改編に向けた準備を整えました。
三つ目は、MCV小隊の支援を受けた2コ普通科中隊が並列して展開・射撃し攻撃できる総合戦闘射場を令和6年度概成に向けて整備しました。また、完成すれば日本一の規模を誇る総合戦闘射場となります。
本演習場整備間を通じて各部隊では、器材の取扱いに慣れていない若年隊員に対し、先輩隊員が熱心に指導し、その技術を修得させる姿が多く見受けられ、技術は着実に継承されました。