みちのくWeb - 陸上自衛隊東北方面隊

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必要とされる施設の技

架設したパネル橋MGBを通過する16MCV

架設したパネル橋MGBを通過する16MCV

 第2施設団(団長・圓林陸将補)は6月3日から10日の間、王城寺原演習場において、東北方面隊事業である職種統一訓練(施設)を担任実施しました。
 本訓練は東北方面隊が毎年計画する職種統一訓練の一環で、施設科の訓練は第2施設団が担任し、施設科職種部隊以外にも東北方面総監直轄部隊も含めて訓練を行っています。
 今年度の課目は交通作業であり87式自走架柱橋、パネル橋MGB及び07式機動支援橋の各種橋梁の架設を行うとともに、MCV射場整備における昼夜間連続したドーザー等の施設器材の運用について実施して、施設科部隊の技術の向上を図りました。その他、泥濘化した起動路の整備、集結地の排水等について方面直轄部隊に対して教育し、任務の継続性を確保するための施設技術を修得させました。連日降雨が続き演習場内の河川の水位も上昇し、集結地域は浸水、泥濘しましたが、これを絶好の好機ととらえ参加した部隊は、降雨・流水対策、排水処置などに真剣に取り組み、その状況を打破すべく向き合い、それぞれの技能を深めました。

07式機動支援橋の架設

07式機動支援橋の架設

夜間のドーザー運土

夜間のドーザー運土

機動路の整備(チェスパリング)

機動路の整備(チェスパリング)

 また、今の国際情勢をとらえて生き残り、敵を欺くための偽装、偽陣地、デコイの構築等も実施しました。現代戦はこれまでの航空偵察に加え衛星、UAV、ドローン等の高性能な監視装備の発達により、これまで以上に部隊・装備の秘匿が求められることから創意工夫をもって対応し得る技を編み出しました。
 参加部隊は、職種統一訓練を担任した第2施設団から第10施設群、第11施設群、第104施設器材隊、第312ダンプ車両中隊の他、第6施設大隊、第9施設大隊、方面特科隊、方面特科連隊、方面後方支援隊、方面航空隊、方面通信群、方面衛生隊、第101高射特科隊の計13コ部隊であり、それぞれが本訓練で施設の技を修得して無事に訓練を終了しました。
 第2施設団は、団隷下部隊及び東北方面隊の施設の技を引き続き高めていきます。

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