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決戦、ますみ峠
令和3年度富士訓練センター(第11次運営)に第5普通科連隊が防御で参加

増強第3中隊

増強第3中隊

 第5普通科連隊(連隊長・降籏1佐)は、9月30日から10月9日までの間、北富士演習場において「令和3年度富士訓練センター(第11次運営)」に参加しました。
 「絶対に当てる、ただその気持ちで撃ちました。敵の装甲車を撃破して中隊に貢献できてよかったです。」前方地域の戦闘から全ての戦闘に参加し、最後の戦場となったますみ峠付近の戦闘において、携帯対戦車弾により敵の装甲車を撃破する等の成果を上げた小銃手の坂下士長はそう語りました。
 本訓練は「実戦的環境による戦闘結果から評価及び教訓の提供を受け、部隊の練度向上を図るとともに、じ後の訓練の資とする。」ことを目的とし、第5普通科連隊第3中隊を基幹として、第9後方支援連隊、第9戦車大隊、第9施設大隊及び東北方面特科連隊の一部の部隊の配属を受けて行われました。実動訓練は10月4日から7日までの間実施され、人員約280名が参加しました。

隊容検査を実施する第3中隊長

隊容検査を実施する第3中隊長

 増強第3中隊は、10月4日状況開始日の翌日である5日昼に演習場へ進入し防御準備を開始しました。防御準備期間に制約を受けるなか中隊長の横山3佐は、手段を尽くして防御準備を完成しました。敵機械化大隊の攻撃は10月6日朝から開始され、敵大隊の先陣を切った尖兵中隊の攻撃に際し、増強第3中隊は、防御を行って被害を極限しつつ戦闘しました。主戦闘地域で防御した小銃小隊長の千葉曹長は「小隊は良く頑張ってくれた。この経験をもとに陸士をしっかり育てていきたい。」と語りました。
防御地域へ前進する軽装甲機動車

防御地域へ前進する軽装甲機動車

 そして同日夕より発生した濃霧により著しく視界が制限され、その機に乗じた敵の攻撃により損耗が増加する中においても、増強第3中隊は、最後まで強靭な近接戦闘を実施して、敵に多大な損害を与え、横山中隊長が訓練間の要望事項に掲げた「執念」を具現して10月7日朝に状況を終了しました。

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