【隊員紹介】 東北方面管制気象隊 後藤あずみ 陸士長
東北方面管制気象隊の 後藤あずみ 陸士長です。航務係をしています。よろしくお願いします。
▷出身地は？
山形県遊佐町です。秋田県との県境にあって、山、海、川等の自然豊かなところです。
▷いつまで地元に？
高校を卒業して、一度地元で就職しました。そこで２年間働いてから自衛隊に入隊しました。
▷どうして自衛隊に?
一時は「試験が難しそう、私では無理だ」と挑戦する前に諦めてしまって、旅館に就職しました。そこで仲居さんをしていたんですが、働くうちに、やっぱり自衛隊に挑戦してみたいという気持ちが芽生え、受験を決めました。
▷航務係とは？
飛行管理が主な仕事です。パソコンを使って、全国の陸上自衛隊の飛行場と、航空機の飛行計画について情報をやり取りしています。
▷気を付けていることは？
たった１文字の打ち間違いで全く違う意味になってしまい、他の部隊にまで迷惑をかけてしまうので、そういうことがないように、注意深く確認するようにしています。
▷現在の職務の第一印象は？
いい意味で「自衛隊っぽくないな」と思いました。外から見ていて、匍匐前進しているイメージでしたが、それとは全然違って、デスクワークがメインだったので。
▷民間で働いた経験はどこで生きている？
他部隊からの電話調整を受けることが多いので、旅館で接客をする中で鍛えられたコミュニケーション能力が生かせています。
▷今までの勤務で大変だったこと、つらかったことは？
昨年１０月の台風の際、普段の倍以上の航空機運用があり、短時間でより多くの情報を処理しなければならなかったので、大変だったのを覚えています。
▷部隊勤務でのイチオシエピソードを教えてください
いろいろな部隊の様々な航空機が飛来するので、珍しい外国の航空機を見たことがあります。
▷駐屯地の雰囲気はどうですか？
広くない駐屯地で、人数も少ないので、所属隊員全員が顔見知りです。あと、食堂の味は全国一です！毎月、新メニューも出ますし、飽きないですね。おススメメニューは...たくさんあって選べないですが、強いて選ぶならジャージャー麺です！
▷駐屯地の名物はなんですか？
野生のキツネとタヌキがいます（笑）。飛行場の草むらに巣を作っていて、巡察中にけっこう遭遇します。
▷居住環境は？
駐屯地の営内に住んでいます。先輩、後輩、私の３人部屋です。先輩は航空機マニアで、ブルーインパルスの大ファンです。航空自衛隊松島基地の航空祭に毎年連れて行ってくれます。後輩は、同い年なんですが、妹みたいに可愛がっています。
▷自衛隊への転職を検討している方に一言
自衛官は体力バリバリの人ばかりじゃなくて、私のように体力に自信がない人でも、部隊で楽しく働けます。私は民間も経験しましたが、自衛隊に挑戦して良かったと思っています。自分には無理かも、って迷っている人も是非挑戦してみてください！
【取材後記】
仲居さんから自衛官への「仰天チェンジ」を果たした、フレッシュな隊員を紹介しました。自衛隊にはいろいろな特性がある部隊があり、女性や体力に自信がない方でも安心して働くことができるんですね。ところで、キツネやタヌキがいる駐屯地があるとは驚きました。以前、別の駐屯地でイノシシに出会ったことはありましたが、今回は残念ながらキツネとタヌキには出会うことができませんでした。食堂については完全にリサーチ不足、盲点でした...献立表をチェックして、次はジャージャー麺の日に伺います！
聞き手：東北方面総監部広報室 海野洋介