訓練等名 師団職種職域統一訓練(施設)
期 間 R5.5.22〜R5.5.25
場 所 白河布引山演習場





「師団職種職域統一訓練(施設)に参加して」

第6施設大隊 第1中隊 3等陸曹 佐藤 麗王

 私は、令和5年5月22日から25日の間、白河布引山演習場において実施された令和5年度師団職種職域統一訓練(施設)に参加しました。本訓練の目的は、「実爆による障害構成・処理要領についての練度向上」及び「師団全体の施設力の向上」で、我が第1中隊は、「92式対戦車地雷の実爆」、「道路爆破薬による道路破壊」、「70式地雷原爆破装置(実索)による人員用通路の開設」、「ドーザによる道路破壊に対する車両用道路の改修」に関する技術を師団隷下部隊に普及しました。

 私の分隊は、「70式地雷原爆破装置(実索)」と「道路爆破薬による道路破壊」の任務を付与され、特に、70式地雷原爆破装置を状況下において10分以内の設置を中隊長より目標設定されました。

 事前の練成訓練において中隊長に示された練度には到達していましたが、実索の設置において、状況下で敵を意識した

行動を取りつつ、10分以内での設置の目標は達成できませんでした。投射においては、投射時の風向、風速の影響を受けるため風向の修正が適切でなく、予定した落達位置から大きくずれてしまいました。任務達成できなかった要因として、地形及び気象を考慮して訓練を実施しなかったためでした。

 70式地雷原爆破装置の設置には様々な設置要領があり、任務を達成するためには、測量、地形の特性、気象等を考慮した状況判断及び敵の脅威に応じた行動をとり、迅速・設置投射して通路開設する隊員の練度が必要となります。正確に設置する練度が必要となります。

 今回の訓練を通じて学んだ事は、普段の訓練等で状況に応じた設置訓練を実施し敵の脅威を常に意識し、迅速・正確な行動を取れるように日々練度向上することが重要であると改めて感じました。私もこれからあらゆる状況を的確に判断できる陸曹になるため、日々精進します。