訓練等名 第6施設大隊偵察班訓練検閲
期 間 R5.6.23〜R5.6.26
場 所 白河布引山演習場






「偵察班訓練検閲に参加して」

第6施設大隊 本部管理中隊  2等陸曹 熊谷 賢謹

  令和5年6月23日から同年6月26日までの間、第6施設大隊偵察班訓練検閲に参加しました。  本訓練検閲での偵察班の任務は、前段「架橋適地及び渡河器材小隊集結地域の事前偵察」、後段「MSR及び予備MSRの連絡経路の偵察」でした。  偵察班としてはこれまで重視して練成してきた「施設偵察能力」を発揮して、私個人としましては偵察陸曹として「迅速・正確な偵察」を目標に参加しました。  前段の「架橋適地及び渡河器材小隊集結地域の事前偵察」に関する主な実施内容は、07式機動支援橋の架設に必要な数値的情報を収集するとともに、渡河器材小隊が集結するために必要な地積及び地耐力等を偵察して、現地現物をもって渡河器材小隊へ引き継ぐことです。練成を重ねた簡易測量により迅速・正確な偵察を実施するとともに、班員全員が偵察班の任務の理解、07式機動支援橋の諸元をよく掌握して行動したため、時間的余裕をもって整斉と渡河器材小隊へ引き継ぐことが出来ました。  引き継ぎ後の任務については、「MSR及び予備MSRの連絡経路の偵察」です。具体的には、国道2路線の道路網の偵察、迂回路・休止点の有無等について、偵察計画の作成、現地偵察、報告資料の作成及び偵察結果報告と施設偵察の一連の行動について実施しました。偵察計画を作成する際、念入りに図上研究を行い偵察地域の情報を整理しましたが、実際に偵察を開始すると偵察地域が予想していた以上に広範囲であり、収集項目が増加したことから、急遽、偵察計画を修正し班を分派しての偵察を行い対処しました。結果、時間の余裕を獲得し任務を遂行出来ましたが、交代要員の不足、通信が途絶える等課題が残るものとなりました。  本検閲を受閲し学んだ事は、練成訓練の積み重ねと、綿密な図上研究が重要であるということです。これまでの練成があったからこそ偵察班として、真剣に取り組んできた成果が任務完遂に直結し、また、私個人としては、目標であった「迅速・正確な偵察」を達成出来たと考えます。  今回の偵察班訓練検閲で学んだ事を活かすとともに、課題を克服し、更なる練度向上に努め、大隊の目となり部隊の精強化に貢献していきたいと思います。