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受賞者
第6師団司令部付隊
【第6師団司令部総務課広報班】
2等陸曹 桑原 龍央 |
タイトル
光の羽衣 |
審査員講評 【菊池雅之氏】
写真を撮る時にまず考えるのは構図です。自分が写真を通じて伝えたいものが、見てくれる人にも明確に伝わるように、工夫する必要があります。被写体となる人の表情が豊かな写真は、見ていてとても楽しく、気持ちのいいものです。また、無機質な装備品であってもスピード感や音が伝わってくるようなダイナミックな構図とすることで、命を得たように輝き出します。これらにスパイスとして加えるのが、光線です。朝日が昇る直前の強い光、夕方陽が落ちる寸前の柔らかい光など、光線自体が主役となる事もありますが、写真にひとひねり欲しい時にもかなり有効です。この作品は、そのスパイスが見事なほど効いてます。作業としては、車両除染というありふれたものかもしれませんが、逆光の中の木漏れ日を生かして、ドラマチックに収めました。吹き飛ぶ水しぶきがまるで真珠のように美しくなったのも、光線を見事自分の味方に取り込んだからです。ここまで冷静に、構図を決めるのは実は難しいことです。真似できるようでなかなか出来ない。よってお見事として言いようのない“作品”です。
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