師団の活動へ
機動展開能力及び抑止・対処の実効性を向上
〜令和2年度機動展開訓練〜

 第6師団(師団長 蛭川陸将)は、令和2年10月17日から11月9日までの間、西部方面区において令和2年度機動展開訓練を実施した。
 本訓練は、部隊を戦略的に機動展開させるとともに、機動先において訓練を実施して抑止及び対処の実効性を図ることを目的とし、第44普通科連隊、第6後方支援連隊、第6高射特科大隊、第6通信大隊、第6飛行隊、第6師団司令部及び司令物付隊が参加した。
 長距離機動訓練においては、陸路、空路(多用途ヘリコプター(UH‐1J))・民航機)・海路(フェリー等)の各種手段を使用し機動間の通信を確保して長距離機動し、西部方面区の南九州地域に機動展開した。各訓練地域に機動展開後、第44普通科連隊は、鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地、宮崎県の航空自衛隊新田原基地・下甑分屯基地において、海上・航空自衛他の部隊との協同訓練を実施して基地警備における連携要領等の認識の統一及び連携の強化を図るとともに、熊本県の大矢野演習場において120mm迫撃砲の実弾射撃訓練を実施して射撃練度の向上を図った。第6高射特科大隊は、鹿児島県の川内駐屯地において、第1高射特科団と協同対地・防空作戦の訓練を実施し、連接・連携要領を確認し基地警備能力の向上を図るとともに、第6通信大隊は、指揮通信システム組織を構成・維持・運営、第6後方支援連隊は、各部隊の整備支援等を実施して訓練部隊を支援した。
 また、師団司令部は熊本県の北熊本駐屯地に前方指揮所を開設して各部隊の現況把握を実施するとともに、第6飛行隊は、南九州地区の地形完熟飛行等を実施して機動展開の実効性の向上を図った。
 長距離機動中の第44普通科連隊
 第6飛行隊による物資空輸
 フェリーへの乗船
 海上自衛隊との協同基地警備訓練
対地・防空作戦の訓練中の第6高射特科大隊