第6師団では4月1日、第40代師団長として蛭川利幸(ひるかわとしゆき)陸将が着任し、第6師団司令部のある神町駐屯地において翌日に着任式が行われた。
着任式には、師団隷下各部隊長及び隊員約770人が参列し行われ、駐屯地中央営庭において着任式に臨んだ蛭川師団長は、参列部隊に対し「輝かしい伝統を引き継ぎつつ、即応性、精強性により一層磨きをかけ、新生第6師団を名実ともに機動師団とする」と述べ、統率方針として『任務の完遂』を掲げるとともに、『左右の信頼』『上下の信頼』『地域との信頼』を要望した。
さらに師団長は「地域からの信頼を獲得するためには強く、優しくなくてはならない。規律厳正にして士気高らかに、より高みを目指して頑張ろう。今日に即動し、明日に備える強靭な第6師団の創造のため、皆の先頭に立って統率していく」と述べ、隊員と共に師団の良き伝統を継承・発展させることを誓い、着任の辞とした。その後、司令部庁舎において記者会見を行い、取材に訪れた報道関係者に対し「募集対象者から信頼を獲得できるような魅力ある組織づくりをしたい」と抱負を述べた。
第6師団は蛭川師団長の指揮統率の下、機動師団として飛躍するべく新たな一歩を踏み出した。