「真に戦える陣地の追求」
〜令和5年度第5次連隊練成訓練〜
 連隊は、令和6年2月19日から22日までの間、王城寺原演習場において、第5次連隊練成訓練を実施した。
 本訓練は、昨年7月に実施された連隊訓練検閲の成果を踏まえ、更なる練度向上を図ることを目的に、「各種掩蓋掩体の構築」、「作業工程管理」及び「中隊本部の自衛警戒」を焦点として実施された。
 訓練は、初日こそ春の陽気が感じられたものの、急激に気温が低下し、降雨・降雪となるなど厳しい気象条件下で行われたが、隊員らはこれをものともせず、中隊長を核心に各人が与えられた任務を黙々と遂行した。
 掩体構築においては、対機甲撃破地点に指向する84ミリ無反動砲及び個人携帯対戦車弾の掩体、徒歩兵の突撃破砕線を構成する機関銃掩体、これを補足する40ミリてき弾銃用掩体等、連隊から示された種類、数量及び強度の掩体の他、個人の小銃用掩体においては地形に応じた掩蔽部の構築等、確実に生き残り、かつ精度良好な射撃を追求し得るよう各中隊の創意工夫が諸々に見受けられた。
 中隊本部においては、これら築城の進捗を把握し、工事が遅延する地域にショベルドーザを重点運用する等、作業工程管理を確実に行う傍ら、その指揮所活動を妨害し混乱させようとする敵遊撃部隊に対する不断の警戒態勢を確立した。敵遊撃部隊が夜間に接近したが、各中隊とも対人障害、候敵資材等を活用して近接を早期に察知し、対処要員を急派する等、適切に対処した。状況間、連隊長が全ての掩体を確認し指導するとともに、状況終了後においては各中隊の防御陣地を相互陣地を研修する等し、じ後の訓練の資を得た。
 連隊は、今年度の成果を更に充実・発展させ、より高度な訓練を実施して能力の向上に邁進していく。
統裁官訓示 陣地進入
作業工程の確認 土嚢作成
主射撃方向の確認 FRPの設置
ドーザ―を活用し陣地構築 連隊長による現地指導
40ミリ擲弾の地上設置 相互研修
   
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