「極寒の九州の地で・・・」
令和4年度北海道訓練センター訓練
 連隊は、令和5年1月11日から2月1日までの間、日出生台演習場(大分県玖珠郡玖珠町)において、令和4年度北海道訓練センター訓練に参加した。
 本訓練は、実働対抗演習方式で行われ、訓練評価支援隊による指揮幕僚活動の定性的な評価及び各種戦術行動について、客観的及び係数的な評価支援を受け、じ後の部隊練成の資を得るとともに、諸職種協同に係る練度を向上させることを目的として行われた。
 連隊は初めての参加であり、約1500キロの長距離を陸上機動及び海路機動に分かれ、経路上の各駐屯地・基地の支援を受けて目的地である日出生台演習場を目指した。
 日出生台演習場に集結した増強第22即応機動連隊は、訓練開始式において、協同部隊である東北方面特科連隊の今3尉率いる有志の下、全隊員の鬨(とき)の声を上げ、士気を鼓舞して一致団結し、本訓練に臨んだ。
 東北の部隊には不慣れな日出生台演習場にも関わらず、主力に先じて潜入した偵察小隊、狙撃班、戦闘隊等からの情報をもとに計画を適宜、現地の地形・敵情に合わせて修正し、各部隊が協同連携して、錯雑した地形を踏破し、敵の予期しない方向から攻撃して、損耗を回避しつつ、警戒部隊を逐次駆逐した他、予定よりも一日早い攻撃の進展を踏まえ、より安全・確実な連隊目標奪取のため、昼夜約8時間もの間、砲迫火力による火力打撃を実施して、敵の戦力を漸減するとともに、CPを破壊し指揮機能を麻痺させる等、作戦を終始優位に進めた。その後、砲迫火力の援護の下、敵主陣地に近迫し、突撃発起の態勢を取りつつあったところ、10年に一度と言われる寒波による吹雪とマイナス約10度の気温が影響し、残念ながら統裁上の判断により、途中で状況終了を迎えることとなった。
 しかしながら、各部隊隊員は日頃の訓練の成果を十二分に発揮し、実施課目である「諸職種協同による攻撃」の訓練成果を十分、獲得できたものと思料する。
 参加した第1普通科中隊の鈴木士長は「すごく寒くて厳しい環境でしたが、東北の部隊としての誇りを持ち、寒さに負けず任務達成に貢献出来ました。」と述べた。
 また、この厳しい気象条件等により、足を引きずる隊員もいたが、任務を完遂することにより、充実感、達成感に溢れ、部隊の団結が更に強まった。
 連隊は、今後あらゆる事態にも対応し得るよう、更に練度を維持・向上させていく。
陸上機動中 訓練開始式
迂回中 作戦確認中
指揮所活動
   
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