「災害派遣〜斜里町狩猟者行方不明者捜索〜」

  美幌駐屯地(竹下秀毅駐屯地司令)は、10月21日から狩猟目的で遠音別岳付近に入山した男性が行方不明となり、同23日、道知事(網走支庁)からの災害派遣要請を受け、第6普通科連隊と第101特科大隊に派遣命令を下達した。
  24日午前4時、第6普通科連隊副連隊長 裄V昭博2佐を派遣隊長として、両部隊合わせて206名の隊員が斜里町へ向け出発した。
  午前6時に斜里町の現場へ到着した派遣隊は、午前8時から林道に沿って1列横隊の隊形をとり捜索を開始。この日は主に林道より北側を捜索するも発見には至らなかった。
  25日、派遣隊は斜里町ウトロの宿営地を出発し、午前7時15分から捜索を開始した。前日と同じ隊形で林道より南側を捜索し比較的新しい空のペットボトル等を回収したが行方不明者の発見にはいたらず午後1時5分捜索を終了し宿営地に帰隊した。
  26日、捜索開始から3日目のこの日は、午前7時20分から、捜索範囲を先日捜索した範囲より更に南に移して行われた。
  この3日間を通して隊員達は、起伏の激しい地形に加え川や倒木、笹などに行く手を阻まれるなどの困難を克服し、行方不明者や犬の名前を大声で呼びながら懸命の捜索を行った。
  行方不明者は、26日午前8時30分、狩猟に来ていたハンターにより発見され無事を確認、午前9時、道(網走支庁)からの撤収要請を受け派遣隊は美幌駐屯地へ帰隊した。
斜里警察署での対策会議 早朝 美幌駐屯地を出発する派遣隊
急な登りを昇る隊員 一列横隊に並んでの捜索
幾つもの沢を越えて進む隊員 木々の間を捜索