有珠山災害派遣

  平成12年3月29日、有珠山が23年ぶりに噴火し、周辺の伊達市、壮瞥・虻田両町の住民約17,000名が緊急避難し、北部方面隊は、第7師団を基幹に当初約4,300名態勢で避難住民の輸送、給食、給水、火山活動の監視及び観測支援にあたりました。
 
  3月31日の噴火直後に、第71戦車連隊が偵察警戒車で洞爺温泉町の男性を救出、4月1日にも同じ地域に残っていた65歳の老人を同連隊の装甲車2両を出動させ救出しました。
 
  また、北部方面航空隊と北部方面通信群の映像伝送小隊(ヘリ映伝)が毎日3回被災地の住宅状況を撮影し、避難住民に映像を提供するとともに、有珠山周辺の状況を撮影して各報道機関に配信しました。
 
  地上では、洞爺村サイロ展望台とエイペックスホテルの10階に固定カメラを設置して有珠山の活動状況を24時間態勢で監視しました。じ後、被災地の立ち入り調査、住民の一時帰宅支援、合同避難訓練、除灰作業など7月24日の活動終了までの4ケ月間で、隊員延べ約98,000名、車両約37,000両、航空機約760機が出動しました。

活動画像

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