平成28年7月25日、遠軽駐屯地においてレンジャー隊員が誕生した。第25普通科連隊(連隊長 瀬田1佐)が担当したレンジャー養成訓練に、素養試験に合格した29名の隊員がレンジャー隊員を目指して約3ヶ月の訓練に臨んだ。
 この訓練は、陸上自衛隊で最も過酷な訓練と言われており、精神力、自己の体力の限界を超えられた者のみが残れる訓練である。最終想定では、隊員が24名になり、約4日間、不眠不休の中で任務完遂を目指し互いに助け合い、遠軽駐屯地を目指した。
 遠軽駐屯地には、レンジャー隊員の帰還を心待ちにした、沢山の家族や友人、所属部隊の隊員達が花道を作った。強く逞しく成長したレンジャー隊員が見えると、拍手が鳴り響き感動の涙や笑顔で出迎える家族の姿にレンジャー隊員達は、最後の力を振り絞り花道を駆け抜けた。
 帰還したレンジャー隊員には、厳しい訓練を乗り越えた証であるレンジャーき章が授与されレンジャー隊員の目からは、涙が溢れた。
 
       
 
作戦計画 最終想定前の準備状況を点検 
助け合い、道無き道を進む
最終想定訓練  敵陣地へ潜入し撃破する。
 
遠軽駐屯地へ帰隊した、レンジャーを沢山の家族、部隊が出迎えた。
 
第25普通科連隊長より一人ひとりレンジャーき章が授与された。
 
       
   
  ご家族にインタビュー  
   
 
 レンジャー 高津 優太
奥様     瑞季さん
娘さん    珠里ちゃん
お父様   利行さん
お母様   典子さん
Q1 レンジャーに対するイメージを教えて下さい。
奥様  「自衛官の中の自衛官」

Q2 レンジャー教育が決まった時の心境を教えて下さい。
奥様 「無事に帰ってきて欲しい」「頑張ってきて欲しい」と思いました。

Q3 心配に思った事は、ありますか。
奥様 「肩がはずれやすいので、ケガをしないか心配でした」

Q4 レンジャー教育中に大変だった事はありますか。
奥様 「大変なことは無かったですが、娘の初めての運動会に父親が不在だったので、
   娘には寂しい思いをさせてしまいました」

Q5 レンジャーになった、優太さんに一言お願いします。
奥様  「美味しいご飯作るから、ゆっくり休んでね」
お父様 「無事に良く頑張ったね!レンジャーおめでとう」
お母様 「腰を痛めたと聞いて心配だったけど、良く頑張ったね」
   
   
レンジャー 内久根 裕樹
彼女さん  宮内   詩織
Q1 レンジャーに対するイメージを教えて下さい。
彼女さん  「過酷なイメージしかありません」

Q2 レンジャー教育が決まった時の心境を教えて下さい。
彼女さん 「決まってしまったかぁ。悲しい気持ちと応援したい気持ちで複雑な気持ちでした」

Q3 レンジャー教育中に大変だった事はありますか。
彼女さん 「連絡がとれなかったので、どんな姿でどんな事をやっているのか分からず、寂しい気
     持ちになり不安でした」」

Q5 レンジャーになった、裕樹さんに一言お願いします。
彼女さん 「お疲れ様!怪我しないで帰ってきてくれて良かった。一緒にビール飲もうね!」
 
     
     
   主任教官からレンジャー隊員へ  
 
 お前らをとことん鍛え抜いてやったぞ!
 良く耐え抜いた!!卒業おめでとう。
 少ない教育だったが、各部隊の核心として精一杯
頑張ってくれ!上司には、しっかり尽くし、後輩には、
しっかり世話をして欲しいと思う。 
1等陸尉 橋 望