隊の活動状況
令和元年度北海道原子力防災訓練参加
 第11特科隊(隊長髙山1佐)は、令和2年2月13日、北海道古平町周辺において行われた、令和元年度北海道原子力防災訓練に参加した。
 本防災訓練は、北海道及び泊原子力発電所立地周辺地方公共団体(10町3村)の共催により、原子力防災対策の円滑化、防災関係機関相互の連携、防災関係者の防災技術の向上、地域住民の防災意識の高揚並びに防災対策に関する理解促進を図る目的で行われた。
 訓練は、「冬季の泊発電所において、警戒事態(原子炉冷却材の漏えい)が発生し、全面緊急事態(非常用炉心冷却装置の注水不能、放射性物質の放出)に進展する事態」の想定のもと、陸海空自衛隊のほか、北海道警察、消防、医療機関並びに指定公共機関等、379機関の関係者が参加し、第11特科隊は、厳冬期における避難に係る防災関係機関との調整を行い、各機関との事故状況や対応状況等に関する相互の通報連絡及び情報伝達要領を確認するとともに、孤立地域と想定された古平町の住民8名を、10式雪上車を使用して、避難指定地域まで安全かつ迅速に輸送した。
 隊は、訓練の終始にわたり、組織的な部隊行動により救助活動を行い、任務を完遂するとともに、防災関係機関等との連携の強化を図り、今後の災害派遣時の資を得ることができた。
10式雪上車を使用した住民輸送