隊の活動状況
令和元年度特科隊冬季山岳機動訓練
 第11特科隊(隊長髙山1佐)は、令和2年1月6日から1月18日までの間、真駒内駐屯地、朝里岳、キロロスキー場並びに、同周辺地域を使用して、令和元年度特科隊冬季山岳機動訓練を行った。
 本訓練は、各中隊のスキー指導官等から18名を選抜して、隊の冬季山岳機動能力の維持及び新規参入隊員の練度向上を図る目的で実施した。
 事前訓練では、真駒内駐屯地において、座学及びロープを使用した懸垂下降訓練、要救助者の引き上げ・搬送要領を反復演練した。
 生地訓練では、キロロスキー場周辺等において、重装備によるスキー機動・傾斜地を移動する技術及び冬季山岳地帯における地図判読・救出・搬送訓練を体感気温マイナス20度の厳しい状況下で行い、山岳機動及び遭難者の救出・救助に必要な技術を演練した。
 訓練参加者からは、「想像以上に体力の消耗が激しく、冬季における行動の厳しさを改めて実感した。有事の際には、訓練で得た技術を最大限に活かしたい。」等のコメントがあり、訓練の過酷さや、有事に対する真摯な取り組み姿勢を伺えた。
 本訓練は、雪山に対する準備や知識の必要性及び、隊員個々の技術、相互の連携、リスクマネージメント等、冬季における山岳機動の重要性を再認識した、実りのある訓練となった。
吊り下げ訓練

要救助者の救出・救護訓練

要救助者の引き上げ訓練
重装備での機動訓練
   
地図判読・要救助者の捜索訓練
要救助者の搬送訓練