隊の活動状況
平成30年度特科隊冬季山岳機動訓練
  第11特科隊(隊長髙山1佐)は、平成31年1月21から2月1日までの間、真駒内駐屯地、朝里岳、余市岳及び管理者のご好意により、キロロスキー場周辺を使用して、平成30年度特科隊冬季山岳機動訓練を行った。
 隊の冬季山岳機動能力の練度の維持、救命率の向上を図る目的で行われ、各中隊のスキー指導官を始めとする精鋭計12名が参加をした。
 当初、真駒内駐屯地において、基礎訓練としてロープ訓練及び要救助者の引き上げ、搬送要領を演練し、朝里岳、余市岳及びキロロスキー場周辺において実施予定の、生地訓練に向けて準備を万全にした。
 じ後、生地訓練として、小樽警備地区内の把握、重装備によるスキー機動、斜面滑走訓練及び冬季山岳地帯における地図判読、遭難者の捜索・搬送訓練を厳しい状況下で行い、救出・救助に必要な技術を演練した。
本訓練地域は、平成27年2月及び3月にバックカントリースキーにおいて、スキーヤーが遭難した際、災害派遣任務で捜索した険しい地域であり、参加者からは、「厳しい訓練環境の下、緊張感を持ち、状況に応じた対処行動を訓練できた。想像以上に体力を消耗し、冬季における行動の難しさを改めて実感した。遭難者の捜索の際には、訓練で得た技術を最大限に活かしたい。」とのコメントがあり、訓練の過酷さが伺えた。
 本訓練では、より現実に近い環境下で、冬季山岳機動要員の個々の技術、隊員相互の連携及びリスクマネージメント等、冬季における訓練の重要性を改めて認識でき、実りのある訓練となった。
重装備によるスキー機動

地図判読及び捜索訓練

ロープでの引き上げ準備
急斜面での搬送訓練