隊の活動状況
令和2年度第2回隊訓練
 隊(隊長廣岡1佐)は、令和2年5月19日から5月24日までの間、北海道大演習場(島松地区・恵庭地区・千歳地区)において、令和2年度第2回隊訓練を行った。
 本訓練は、旅団の陣地防御における特科隊の行動について、応急出動準備に引き続き、集結地の占領から火力戦闘までを一連の状況下で実施するとともに、各種脅威への対応について演練して、実効性ある応急出動準備及び隊の防御における練度向上を図る目的で実施した。
 応急出動準備では、装備品の準備、残置物品等の移管・目録の作成及び弾薬の受領準備等を行い、応急出動態勢を確立するとともに、各種教育により応急出動準備において実施すべき事項について、隊員の認識を統一した。
 応急出動準備後は、駐屯地からの車両行進に引き続き、集結地の占領、陣地の偵察・選定及び主力の夜間行進からの陣地進入を行い、正確・迅速な火力戦闘を実施して、隊の指揮機関、部隊の基本的行動及び隊員の基礎動作を練成した。
 また、陣地占領命令に基づき築城陣地を概成させ、継続的に陣地の強化を図るとともに、対遊撃対処、対空自衛戦闘、第一線救護及び対特殊武器防護を演練項目として、各種脅威等に対する対応行動を実施し、戦闘の終始を通じて敵を意識した行動により、隊長要望事項である「掘って、掘って、生き残れ!!」「予測して、排除せよ!!」を実践した。
 本訓練は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、様々な対策を講じるなか、特科隊の士気は高く、隊員それぞれが使命感を持ち、これまでの段階的な訓練及び事前の周到な準備により、一件の事故もなく訓練を終了するとともに、令和2年度特科隊訓練検閲受閲の基盤を確立した。
応急出動準備

油圧機械による掩体掘開

火砲の掩体構築
対遊撃対処
   
対空自衛戦闘
負傷者に対する第一線救護
   
 汚染地域の応急除染  火砲掩体における火力戦闘