第11戦車隊

 戦車部隊の使命は、地上戦において、機動打撃力の基幹(中心)となり、あるいは対戦車戦闘の骨幹(中心)として敵を撃破することです。 戦車部隊の特性は装甲により防護された強烈正確な火力(戦車砲及び機関銃等)及び卓越した機動力(無限軌道及び油気圧式懸架装置)により衝撃的効果(恐怖心を起こさせる)を発揮し、 勇猛果敢な近接戦闘により敵を圧倒撃破することができます。

「士魂」の由来
 旧陸軍戦車第十一聯隊は、部隊番号「十一」を漢字の「士」(さむらい)に見立て、士魂部隊と称するとともに戦車の砲塔にシンボルマークとして掲げておりました。
 第11戦車隊は、この士魂部隊(陸軍戦車第十一聯隊)の、北方諸島最北端に位置する占守島での奮戦と活躍を顕彰し、その精神と伝統を継承する目的で「士魂戦車隊」と称しています。




第11戦車隊長


 2等陸佐 弓削 甲司


 第11戦車隊は、道央及び道南の防衛・警備及び災害派遣を担任する、第11旅団に属する戦車部隊です。我々はその使命を果たすべく日夜訓練に励み、いつ、いかなる任務にも即応できるよう準備しています。また、第11戦車隊は、先の大戦直後、占守島における不法侵攻に対し、勇戦敢闘した陸軍戦車第十一連隊の「士魂」精神を継承する部隊として、全隊員が「士魂」を自覚し、一丸となって責務を完遂に努める所存です。
 伝統を継承し、地域の皆様に愛される強くて明るい士魂戦車隊をよろしくお願いいたします。


最先任上級曹長


 准陸尉 緒方 克己


 戦車部隊の使命を果たすため「士魂」精神を基に、隊員一人一人が自らの地位・役割を理解し、あらゆる任務に対し「自ら考え実践できる隊員の育成」を目標に、各先任上級曹長と共に指揮官補佐及び上意下達・下意上達を実践しながら、部隊の伝統を継承し、団結・規律・士気を高め、「有事即応」「任務完遂」できる強い士魂戦車隊として、隊員一丸となり日々成長していきますので、よろしくお願いいたします。

第1戦車中隊長


 1等陸尉 平野 文教


 昭和37年北恵庭駐屯地にて頭号中隊、士魂戦車1中隊として編成完結し、その使命は、「機動打撃力の基幹となり、あるいは対機甲戦闘の骨幹として敵を撃破する。」ことであり、士魂戦車1中隊はその伝統を継承し、頭号中隊としてのプライドと「必勝」の信念をもって各種任務を遂行しています。

第2戦車中隊長


 1等陸尉 佐川 進一


 一令即動、戦車に乗っている時はもちろん、戦車に乗っていない時も頼りになる「乗っても強い、降りても強い」戦車中隊を目指し、日々訓練に励んでいます。任務や現情勢を踏まえたあるべき姿を追求した訓練によって、隊員一人一人の自主性を引き出すとともに、自信を与え、真に必要とされる場面において実力を発揮できるようにすることを目指しています。今後とも歴史と伝統ある「士魂」の名に恥じぬよう精進してまいります。



主要装備


90式戦車


120mm滑腔砲、1500馬力級のエンジン、砲弾の自動装填など、第3世代の主力戦車として世界に通用し得る高い性能を誇る。
乗員:3名 重量:約50t 最高速度:約70km/h


96式装輪装甲車


主として人員輸送に用いる他、移動式の指揮所としても活用される。コンバットタイヤの採用により敵の火力脅威下においても高い機動力を発揮する。
乗員:10名 最高速度:約100km/h