令和5年8月1日から輸送隊先任上級曹長に上番しました丹羽曹長です。

 前職については中央輸送隊(横浜)で勤務していましたので少し中央輸送隊の紹介をしたいと思います。
中央輸送隊本部が所在する横浜駐屯地は敷地面積が全国で3番目に狭小な陸自駐屯地でありオール電化駐屯地です。
隷下部隊である方面各分遣隊は全国に配置され20個駐屯地等に所在しています。実施する業務は
平素・有事を通じ、統合輸送を含む国内外の部隊・補給品等の輸送、陸海空自のFMS調達物品等の受取り配送及び全国物流便の運営をしているため民間輸送力の取得及び空港、港湾等における端末地業務並びに国外輸送における通関、検疫業務を実施しています。輸送科職種以外の隊員も勤務しているので興味のある方、長期勤務者や全国異動未実施の方の異動希望の参考になれば幸いです。

 さて皆さんは「村の祭り酒」という寓話を聞いたことがありますか、村人たちが祭りのために湯吞み一杯分の酒を持ち寄って大きな樽に入れて鏡開きをすることになりました。祭り当日、持ち寄った酒で乾杯をしたところ、なんとそれは酒ではなく水だったのです。自分一人ぐらいは水を持って行ってもバレる事はないだろうと考えた結果、村人全員同じことを考えていたという話です。この話の教訓は「自分一人ぐらいさぼっても・・・」が広がると組織は崩壊します。誰かのさぼりや手抜きは、それを尻拭いする人がいる限りは、表面化してきませんが尻拭いをする人よりも、さぼる人や手抜きをする人の方が多くなると一気に問題が表面化し、大きな事故・事案につながりかねません。人間ですから弱い一面もあり、自分一人ぐらいはいいだろうと誘惑に駆られてしまう事もあると思いますが、強い組織を作るためには全員が誠実でなければなりません。第3後方支援連隊の隊員が全員酒を持ってくる部隊になれるよう皆で頑張って行ければと思います。