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みつや表紙

旅団訓練検閲

旅団は、6月5日(土)からあいば野演習場において、旅団訓練検閲を実施しました。受閲部隊は、第46普通科連隊、第13特科隊、第13特殊武器防護隊、第13戦車中隊及び第13音楽隊です。
コロナ禍での演習は、マスクを装着した状態を維持するなど感染対策を徹底するとともに、熱中症予防を図りつつ、例年以上の厳しい訓練を行いました。

教育開始式

訓練開始式において受閲部隊に対し訓示する旅団長

訓練開始式において受閲部隊に対し訓示する旅団長

第46普通科連隊

第46普通科連隊

第13特科隊

第13特科隊

第13特殊武器防護隊

第13特殊武器防護隊

第13戦車中隊

第13戦車中隊

第13音楽隊

第13音楽隊

徒歩行進

第46普通科連隊

第46普通科連隊

第13特科隊

第13特科隊

第13特殊武器防護隊

第13特殊武器防護隊

第13音楽隊

第13音楽隊

第46普通科連隊

各中隊陣地を指導する連隊長(写真左)

各中隊陣地を指導する連隊長(写真左)

敵の攻撃前進を火力により阻止

敵の攻撃前進を火力により阻止

87式対戦車誘導弾のレーザ照射機を設置し対機甲戦闘に備える隊員

87式対戦車誘導弾のレーザ照射機を設置し対機甲戦闘に備える隊員

第13特科隊

相互に連携し迅速に射撃準備

相互に連携し迅速に射撃準備

防護マスク等を装着し射撃任務を続行

防護マスク等を装着し射撃任務を続行

射撃諸元を算定する射撃指揮所

射撃諸元を算定する射撃指揮所

第13特殊武器防護隊

化学攻撃による汚染状況について隊長に報告

化学攻撃による汚染状況について隊長に報告

汚染地域を特定し表示する隊員

汚染地域を特定し表示する隊員

道路を除染

道路を除染

第13戦車中隊

木漏れ日を背に攻撃前進

木漏れ日を背に攻撃前進

周囲を警戒する隊員

周囲を警戒する隊員

第13音楽隊

歩哨として警戒する隊員

歩哨として警戒する隊員

敵の遊撃行動を警戒する隊員

敵の遊撃行動を警戒する隊員

自衛官候補生 修了式

旅団地区内(米子、日本原、海田市、山口)で行われていた自衛官候補生の教育は、6月下旬を持って教育を修了し、それぞれの駐屯地で修了式が執り行われました。正式に自衛官となった自衛官候補生は、それぞれの任地において行われる職種の教育を受け、専門的な知識を身につけていきます。

米子駐屯地

米子駐屯地

日本原駐屯地

日本原駐屯地

海田市駐屯地

海田市駐屯地

山口駐屯地

山口駐屯地

旅団集合教育「レンジャー」

海田市駐屯地において行われている旅団集合教育「レンジャー」は、教育の中盤を迎えています。教育前半は主に山地・空路・水路からの潜入要領や爆破訓練などの技能を修得させたほか、体育訓練において体力及び精神力の向上を図りました。

山地潜入

高所に張ったロープをわたる隊員

高所に張ったロープをわたる隊員

負傷者発生を想定した訓練

負傷者発生を想定した訓練

体育訓練

眼光鋭い表情で腕立て伏せ

眼光鋭い表情で腕立て伏せ

長距離のハイポート

長距離のハイポート

低鉄条網を匍匐(ほふく)前進で通過

低鉄条網を匍匐(ほふく)前進で通過

立ちはだかる壁もジャンプで通過

立ちはだかる壁もジャンプで通過

生存自活訓練

貴重な水の集め方

貴重な水の集め方

鶏の解体

鶏の解体

元陸幕長 岩田清文氏 講演

6月15日(火)に海田市駐屯地において、元陸幕長の岩田清文氏が来駐し、幹部自衛官に対し、「第13旅団に期待を込めて 誇り、覚悟を!」と題して講演を行いました。

国防を担う幹部自衛官に対し熱い想いを込めて講演

国防を担う幹部自衛官に対し熱い想いを込めて講演

隊員の質問に答える岩田氏

隊員の質問に答える岩田氏

百万一心

隊長写真

「平素の任務」
第8普通科連隊長
ほっ 朗 あきのぶ 1佐

旅団の隊員の皆さん、初めまして。3月15日に8普連長として着任して約3カ月が過ぎ、部隊を概ね掌握し、これから自分のカラーを出していこうと思っているところです。
これまでの部隊勤務では、西方の部隊と東方管内所在の部隊・機関を行ったり来たりの人事でしたが、今回初めて中方管内に部隊長として着任できたことを嬉しく思っています。
8普連長として着任する前の1年間は、幹部高級課程の学生として入校中で、特に前半の半年は海自高級課程に交差学生として入校していました。日本は四面環海で資源や食料等の貿易は海を通じて行われており、日本の国家としての生存を継続するためには海を守ることが重要です。また、日本の海を守るために、空域を守ることも我が国の生存にとって重要な要素です。従って、海空自は平素から警戒監視を任務として隊務を運営しています。我々はどうでしょう。昨今は災害が激甚化する傾向にあるため平素からの待機態勢は重要ではありますが、我々としては「いざ」という時に確実に対応できることが肝要であり、そのためには平素から力を蓄えておくことが必要です。陸自の隊務運営の主軸は教育訓練といわれてきました。時代の流れとともに変わる部分もあるかと思いますが、本質は変わっていないと思っています。我々の平素の任務は力を蓄えること、つまり、「訓練・演習」が平素の任務です。
訓練は演習場での演習のみで、演習と演習の間の業務は、各種整備や支援等が主となっている部隊が多いのではと思っています。演習は、日頃の訓練を試す場であり、日頃の駐屯地や近傍演習場での訓練を積み上げることによって、生きた演習に繋がると思っています。
「自衛隊最強の部隊へ」の著者の二見龍さんは、私が2等陸尉のころの連隊長ですが、連隊内の初級幹部で連隊長を囲んで飲み会をした際は、「お遊びの時代はもう終わった」と口癖のように言われていました。今、我々の置かれている戦略環境を考えると、「お遊びの時代は完全に終わった」という表現が適切でしょう。幹部団は、先日の岩田元陸幕長の講話を聴いていたと思うので理解できるかと思います。
我々は、「いざ」という時に国民の高い期待に応えるべく、機能する組織でなければなりません。その「いざ」が明日かもしれないし、5年後かもしれない。あるいは、安全保障環境が改善され、無いかもしれない。いずれにしても、1つだけ言えることは、我々が強ければ何も起こらないということです。
我々8普連は、創造的破壊に挑戦するため、一丸となって最善を尽くし、あってはならない「いざ」のために、平素の任務である「訓練・演習」により力を蓄えること、これを地道に追求していきたいと思っています。

三矢の訓え

先任写真

「輝かせるための存在」
第13通信隊
先任上級曹長
とう 新 しん 准尉

昨年8月に第13通信隊の先任上級曹長に上番し、早くも1年が経過しようとしております。今回は私が感銘を受けた言葉「輝かせるための存在」についてお話させていただきます。 それは以前、私が第10師団の通信課で運用陸曹として勤務していた頃、当時の通信課長が課の隊員によく指導されていた言葉です。
まず「通信」は作戦において、指揮の命脈を司る重要な機能であり、その良否が部隊の任務達成に大きく影響を与えます。通信課とは師団長の命を受け、通信科部隊を運用して、師団通信組織等を構成・維持・運営することが主たる任務であり、「通信」の要のような部署です。
この「輝かせるための存在」とは、通信課員は、ユーザーのことを第一に考え、そのニーズを的確に把握・具体化するとともに、適切な命令・指示により通信大隊を運用し、所望の時期・場所に通信を提供して、師団及び隷下部隊の任務達成に貢献することで、ユーザーの信頼を獲得し、通信大隊の評価を高めるための存在であり、言わば「主役(通信大隊)を輝かせるための脇役(縁の下の力持ち)に徹せよ。」とのご指導でした。
この言葉を現在の立場から見た場合「主役は隊員達」であり、先任上級曹長とは「隊員達を輝かせる」ための存在です。その役割は、それぞれに道筋を指し示し、道を踏み外さないよう時には厳しく叱り、迷う者は背中をそっと押して果敢に挑戦させ、失敗すれば励まし、成果を上げれば誉めてやる等、愛情をもって隊員一人ひとりを支え、隊員達がイキイキと勤務できる環境を整えることが、先任上級曹長が「輝かせるため存在」としての果たすべき役割だと考えております。

spotlight

spotlight写真

第13後方支援隊
第1整備中隊
たていし 悠 ゆう 士長

立石士長は福岡県出身で令和2年度入隊、第1整備中隊へ配属され、現在は、操輪車整備手として活躍しています。

Q1 自衛隊に入隊したきっかけは?

中学、高校で同じ部活動の先輩に自衛隊の魅力について聞いて、興味を持ち入隊しました。

Q2 休日の過ごし方は?

今は、コロナ禍ですが、制限がない時期についてはカラオケやボーリングなどをしたり、広島の観光地に行ったりしています。

Q3 整備員としての魅力は?

整備員は自分の車などを自ら整備できるところです。

Q4 今後の目標は?

装輪車整備手としての技術の向上を目指しています。

ベテランズコーナー

「モンゴル砂漠緑化の旅雑感」
鳥取県隊友会 幹事役
椿つばき 正 まさはる

国境警備隊の兵士と(右側筆者)
国境警備隊の兵士と(右側筆者)

現地の日本人墓地にて(筆者)
現地の日本人墓地にて(筆者)

現地の子供たちと草原風景(後列、左筆者)
現地の子供たちと草原風景(後列、左筆者)

縁あって鳥取大学乾燥地研究センター助教授、遠山柾雄先生一行とモンゴルへ砂漠緑化のための旅へ出発した。
国土は日本の4倍、人口はわずか230万人で家畜は2600万頭、人口の11倍で家畜の国と言われている。その中で最も砂漠化が激しい東ゴビのザミンウードと呼ばれている人口2300人の小さな国境の町へ植樹に行く機会を得た。
ザミンウードは中国との国境の町で、モンゴルにとって中国を通じた貿易の窓口にあたり交通の要衝ともいえる重要な場所である。このため毎日60~70台のトラックが検問所を往復しており、草原には道路がないため自動車が自由自在に走り回り、その轍により草原の砂漠化の引き金となっている。砂漠化された草原は緑から茶色に変わり、茶色の大地は土砂がむき出し絶えず吹いている北ないし北西の風で吹き飛ばされ、道路・鉄道・集落が砂に埋もれている状態が現在のザミンウードである。対策として町の北及び北西側に幅300mのグリーンベルトを作り、飛砂災害を防ぐために緑化するのが目的で、今回は4,000本のポプラを植樹した。
広大な現地を見る時、わずかに今していることは徒労に終わるとお思いになる方もおられると思うが、こうした地道な緑化の行為が砂漠化をくいとめ、地球環境を少しでも良くするのではないかと実感している。私も隔年で5回、足掛け10年緑化作業に携わって、去年の場所を訪ねて緑が根付いていることを確認、年々グリーンベルトが延長されていることを仲間と喜んでいる次第である。この旅で現地の方や、ゲルで出会った遊牧民の人、国境警備隊の将兵の諸官達との懇談、心優しい人々との出会いも大きな収穫であった。
旅の最終日には厳冬の地モンゴルで強制労働に従事して亡くなった旧日本軍兵士が埋葬されている日本人墓地を訪ね花束と弔意を英霊に捧げ帰途についた。この素晴らしい大自然は地球の財産、これからもしっかり守らねばと思いながら・・・