一般曹候補生
北海道 桑畠 様
当時、我が家に進学を控えた子どもが3人、進路に悩んでいたところ、熱心な広報官が何度も訪れ親切丁寧に自衛隊の内容の説明を頂き進学希望の長男を説得して頂きました。
航空自衛隊一般曹候補学生に挑戦し、おかげさまで合格をしました。
3人すべて進学すると家庭の経済状況が厳しく、悩んでいたところ、自分の将来の事として熟慮し入隊の決意をしてもらいました。ほっとしたことが親の偽らざる気持ちでした。
山口県防府市に入隊のために出発する当日、駅に見送りに行った状況を家内から報告がありました。薄っすらと涙を流し旭川を出発したと聞き「親離れ、子離れ」の時期が来たと感じました。今でも鮮明に記憶に残っています。
教育訓練が始まり、元気で頑張っているか、耐えるかどうか心配をしていたところ1ヶ月後に最初の電話があり元気な声、訓練内容と友達の様子を伝えてきました。自分の息子と疑うくらいに言葉使い、自信に満ち溢れた言動に一ヶ月でこんなに変るのか私は大変感動しました。人間教育の原点がここにあるのだとあらためて感じました。
このことから私も息子の役に立ちたい、何かサポートが出来ないか、遠くであっても後方支援はできるはず、それが父兄会に参加した大きな理由でした。入会して良かったことは、志を同じくする父兄が一同に会し、子弟の支援、交流、情報交換など今までにない体験、経験が出来たことです。今では多くの仲間、友人との絆が深まり旅行、パークゴルフ、新年会など楽しい異業種交流を図っています。
現在、息子は青森県三沢市にて勤務し多忙の日々を過ごしています。3・11の東日本大震災で自衛隊の救援活動は目を見張るものがありました。黙々と自らを省みず献身的な活動をしていた隊員の皆さんには、心から敬意を表したいと思います。日本古来の「武士道」が、DNAとして引き継がれているのではないかと思われました。日本は、やはり自衛隊の存在なくしては、災害など有事の対応は出来ません。日常の訓練が大きな要因となります。
国の安全、国民の安心を守る自衛隊に息子が従事していることに「誇り」と「期待」を持っています。心からのエールを送りたいと思います。