産婦人科の紹介
自衛隊中央病院 産婦人科のホームページへ、ようこそ。
当科は産科部門と婦人科部門からなり、自衛隊関係者のみならず、一般の妊婦さん、婦人科患者さんの診療も多く行っております。また、夜間については緊急の患者様の対応も可能です。
外来は予約制を取っていますが、予約がなくても受診可能です。
女性のライフスタイルに合わせて親身になって診療するよう心がけておりますので、まずはお気軽にご相談ください。 ご相談窓口は03−3411−0151 産婦人科外来(内線7678)です。
産科診療内容
産科部門は、周産期専門医が中心となり診療を行っており、小児科と密な連携のもと合併症のある妊婦さんの分娩も取扱っています。
出産に関しては、事前にバースプランをお伺いし、きめ細やかな分娩介助が行えるようにしています。
自然分娩を基本としておりますが、適切なタイミングで必要な医療介入を行い、お母さん・ご家族にとって満足のいく安全なお産を目指しております。
スタッフ全員が新生児蘇生法を習得しており、生まれてくる赤ちゃんについては必要に応じてケアを行います。
妊産婦さんが主体となって妊娠・出産・育児に安心して取り組めるよう、産科スタッフ一同は寄り添い、サポートをさせていただきますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
⇒当院でご出産を希望される方は
こちらをご覧ください
婦人科診療内容
婦人科部門では良性疾患(子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症等)及び早期の婦人科がん疾患の診療
(手術療法、化学療法)を実施しております。
婦人科外来は日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医が中心となって婦人科腫瘍、生殖内分泌、腹腔鏡下手術を含めた患者さんの診療に対応しています。
また、婦人科救急疾患にも積極的に対応しています。(2016年より東京都救急指定二次病院)
【婦人科で取り扱う主な疾患】
・子宮筋腫 |
・卵巣腫瘍 |
・卵巣嚢腫 |
・子宮内膜症 |
・子宮付属器炎 |
・子宮癌検診異常 |
・更年期障害 |
・無月経 |
・月経不順 |
・不正性器出血 |
・生理痛(月経困難症) |
・不妊相談 |
・早期の婦人科悪性腫瘍
患者さんの病状や希望にあわせて内服治療、ホルモン治療等を行います。
当院では内診や超音波検査のみならず、採血検査やCT、MRIなどの画像検査が可能ですので必要に応じて各種検査を行います。
手術が必要な方に対しては、病状や希望に合わせて腹腔鏡下手術や開腹手術を実施しています。
不安が強い方、手術前後の方に関しては個別に相談を行い、充分納得していただいた上で治療や手術に臨んで頂けるようサポートしています。
検査の結果や病状によって必要な場合は適切な高次施設への紹介を致します。
(セカンドオピニオンもお勧めしていますので、まずはお気軽にご相談下さい。)
婦人腹腔鏡下手術
当院産婦人科で一般的に行われる腹腔鏡下手術は子宮外妊娠手術・良性の卵巣腫瘍核出術・付属器切除術などです。
全身麻酔下で、臍に約1cmの切開を入れ、お腹の中(腹腔内)に二酸化炭素を入れて視野を確保し、直径5mmまたは10mmのカメラで病変を確認します。
その後5mm〜12mmのトロッカーと呼ばれる筒をお腹の中に挿入し、そこから30cmほどの細長い腹腔鏡用鉗子を挿入して操作し、病変を摘出します。
病変をお腹の外に出す際は回収用の袋を使用します。主な術式として下図のような体腔内法と体腔外法があります(挿入するトロッカーの数や位置などは、状況によって変更します)。

いずれもお腹を約10cm切開する開腹手術に比べ傷も小さく目立ちにくい、回復が早く社会復帰しやすい、手術によって形成される腹腔内の癒着の頻度が低い、というメリットがあります。
ただしカメラモニターによる視野と鉗子操作には限界もあり、お腹の中の状況によっては開腹手術に移行する可能性もあります。
詳しくは担当医にご相談ください。
婦人科開腹手術
お腹を約10〜12cmメスで切開し、直接手や短い鉗子を使って行う手術です。
当院では病変が非常に大きな場合や、腹腔内の癒着が高度であることが予想される場合、また卵巣腫瘍で境界悪性が疑われる場合、等に選択されます。
当院は総合病院であり他科の協力を得やすいという利点があり、場合によっては他科協力のもと、安全な手術を心がけております。
ただし、当院では婦人科悪性疾患(婦人科癌)の手術は原則として行っておりません。
当院では早期の子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌症例については、防衛医科大学校病院等の婦人科腫瘍専門i医
と連携して治療を実施しております。
(準広汎子宮全摘術、広汎子宮全摘術、骨盤・後腹膜リンパ郭清術等)
術前の検査で悪性が強く疑われる場合、抗癌剤治療が必要な場合などは速やかに適切な高次医療施設へご紹介いたします。
当科の婦人科医師は大学病院での診療や手術、研究の経験を有しておりますので、親身になって相談させていただきます。
スタッフ紹介(2019年11月28日現在)
職名 |
氏 名 |
卒業大学
卒業年度 |
資格 |
専門 |
部長 |
吉永 洋輔 |
防衛医大
2002年
23期 |
産婦人科指導医
臨床研修指導医
母体保護法指定医
周産期専門医
博士(医学)
新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
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周産期 |
医長 |
加藤 雅史 |
防衛医大
2003年
24期 |
産婦人科指導医
臨床研修指導医 母体保護法指定医
臨床遺伝専門医
細胞診専門医
がん治療認定医
博士(医学) 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター |
婦人科腫瘍
臨床遺伝
細胞診 |
医員 |
青山 真 |
防衛医大
2007年
28期 |
産婦人科専門医
臨床研修指導医
新生児蘇生法「専門」コース修了 |
婦人科腫瘍 |
医員 |
加藤 顕人 |
防衛医大
2011年
32期 |
産婦人科専門医
新生児蘇生法「専門」コース修了 |
婦人科腫瘍 |
医員 |
小柳津 美佳 |
防衛医大
2013年
34期 |
産婦人科専門医
新生児蘇生法「専門」コース修了 |
婦人科腫 |
専攻医 |
岸本 直久 |
防衛医大
2016年
37期 |
新生児蘇生法「専門」コース修了
緩和ケア研修会修了 |
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専攻医 |
西谷 想子 |
防衛医大
2017年
38期 |
新生児蘇生法「専門」コース修了 |
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