フランス共和国海外演奏

フランス共和国における海外演奏

　令和２年１月１９日から１月２５日までの間、中央音楽隊リード楽器奏者５名がフランス共和国において演奏を行いました。

　フランスと陸上自衛隊音楽隊の関係は、古くはフランス式の兵制を取った陸軍が陸軍軍楽隊でもフランス様式を採用したことに始まります。パリ音楽院で学んだ後に軍楽隊に所属したシャルル・ルルーは1884年にフランス軍事顧問団の一員として来日し、当時の陸軍軍楽隊を指導し高度な音楽文化を日本に伝えました。ルルーにより作曲された「扶桑歌」「抜刀隊」という曲は「陸軍分列行進曲」として現在も観閲式等、陸上自衛隊の様々な場面で演奏されています。今回の海外演奏においてもリード５重奏版に編曲し、ルルーが学んだフランスの地で「扶桑歌」を演奏しました。
　訪仏間、パリ日本人学校やパリ日本人会館での演奏に加え、高度な技能を有するパリ空軍軍楽隊、吹奏楽団体として世界最高峰の団体の一つである共和国親衛隊「ギャルド・レピュブリケーヌ軍楽隊」を訪問し、音楽を通じたフランスとの防衛交流に貢献しました。

　また今回の訪仏間における通訳や「扶桑歌」のリード５重奏版編曲は学生時代、現地への留学経験もある中央音楽隊サクソフォン奏者の大西智氏３等陸曹が務めました。

■　期間：令和２年１月１９日（日）～同年１月２５日（土）
■　場所：フランス共和国
■　参加隊員：樋口孝博１等陸佐（隊長）新田祐樹２等陸尉（連絡幹部）
　　　　　　　村瀬和也３等陸曹（Cl）　石田知史３等陸曹（Fg）　
　　　　　　　恒松勇希３等陸曹（Ob）奥田和希３等陸曹（B.Cl）
　　　　　　　大西智氏３等陸曹（Sax、編曲、通訳）