防衛装備庁

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統合装備

研究開発中のもの

将来中距離空対空誘導弾に関する研究

本事業は、我が国の優れた電波シーカ(※1)技術を活用し、戦闘機の誘導武器内装化に対応可能な中距離空対空誘導弾をはじめとする各種誘導弾に適用可能な小型・高性能シーカ技術を確立するものです。
 また、この小型・高性能シーカについては、将来中距離空対空誘導弾の推進装置として最も性能に優れた選択肢と考えられるダクテッドロケットエンジン(※2)との適合性を、欧州で実用化されたMeteor(※3)の構成品を活用する日英共同研究として検証しています。

※1 シーカ:目標を捜索・探知及び追尾するためのミサイルの構成装置
※2 ダクテッドロケットエンジン:英国が開発した高速・長射程の推進装置
※3 Meteor:欧州6か国(英国主導)が共同開発した中距離空対空誘導弾

12式地対艦誘導弾(改)及び哨戒機用新空対艦誘導

防衛省の施策である島しょ部に対する攻撃への対応等において、近年の我が国周辺国における水上艦艇の増強傾向を考慮し、敵水上艦艇等への対処能力を向上させるため、現有品に比べて射程延伸等の機能・性能を向上させた12式地対艦誘導弾(改)及び哨戒機用新空対艦誘導弾を開発することにより、対艦能力を強化し、海上優勢の獲得・維持を図っています。

多目的誘導弾システム(改)

防衛省の施策である島嶼部に対する攻撃への対応等において、これらの近隣諸国の揚陸能力の量的質的な向上に対処するため、現有装備品に比べて島嶼防衛に必要な射程延伸、同時多目標対処、高速目標対処、全周対処等の機能・性能を向上しつつ、取得コストを低減した多目的誘導弾システム(改)の開発しています。

新艦対空誘導弾

護衛艦の防空能力を強化するため、敵航空機等に対処し得る長射程の艦対空誘導弾を開発しています。

島嶼防衛用高速滑空弾の研究

島嶼間に対する火力発揮が可能な島嶼防衛用高速滑空弾を島嶼部に配置して、抑止態勢を確立するとともに、万が一敵の上陸を許した場合、早期から火力により対応するため、対空火器による迎撃が困難な高高度の超音速滑空技術等を確立し、島嶼間射撃により火力を発揮する島嶼防衛用高速滑空弾の早期装備化に必要な技術及びより長距離を滑空する要素技術を確立します。
 なお、本事業は、「島嶼防衛用高速滑空弾の要素技術の研究」として平成30年度から実施する事業の研究成果を部分的に活用しつつ、早期装備化を図るため、当該研究事業を拡充するものです。

開発が終了したもの

03式中距離地対空誘導弾(改善型)

陸上自衛隊の高射特科部隊等に装備し方面隊の対空火力の骨幹となる03式中距離地対空誘導弾の低空目標(巡航ミサイル)や高速目標(空対地ミサイル等)対処能力の向上、ネットワーク交戦能力の向上による防護範囲の拡大及び取得コストの低減を図った装備品です。

ASM-3

ASM-3は高性能な対空火器が搭載されている敵戦闘艦艇に対して、より効果的な対処を可能とするための誘導弾です。

新弾道ミサイル防衛用誘導弾(SM-3 Block IIA)

写真は米国太平洋ミサイル射場(ハワイ州)のイージス・アショア・サイトから発射されたSM-3 Block IIA(平成30年12月11日(日本時間))

SM-3 Block IIAの日米共同開発事業(平成18年度着手)は、平成30年10月にイージス艦、同年12月にはイージス・アショアからの発射形態で米国が実施した迎撃試験の連続的成功で迎撃実績も確認され、我が国の総合ミサイル防空の一翼を担う先端装備技術としてイージス艦やイージス・アショアへの配備等、運用段階へと本格的に移行します。

新艦対艦誘導弾

敵の水上艦艇等に対して使用する艦上発射型の新艦対艦誘導弾を開発しています。現有装備の90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)に比べ、最大射程の延伸及び誘導精度の向上等が図られています。

AAM-5B

AAM-5Bは、誘導装置の改善により、シーカー冷却持続時間の延長、対赤外線妨害対処能力や背景識別能力の向上を図った誘導弾です。

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