司令官の挨拶
第46代西部航空方面隊司令官
稲月 秀正
(INATSUKI Hidetada)
防大35期
埼玉県出身
令和5年3月 現職に就任
みなさん、こんにちは。
西部航空方面隊司令官の稲月です。
本日もホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
3月に入りましたが、皆様は春の訪れを感じておりますでしょうか。
ここ春日基地には多くの梅の木が植樹されておりますが、近傍の太宰府天満宮より寄贈された紅梅、白梅が過日そろって開花しました。太宰府の人にとって、梅は災厄を払い、福を招く「神の木」とされているようですから、春日基地の御神木とも云える梅が開花することこそ、待ち遠しい春の訪れに相応しいことだと実感しています。
さて、先日でしたが2月12日から25日の間、ここ春日基地に所在する西部航空音楽隊に対する訓練検閲を実施しました。訓練検閲では、当地における部隊長(私)が現場部隊(音楽隊)の状況を実地により検査視閲して、その部隊及び隊員の任務遂行能力を評価するとともに、進歩向上を促すために必要な事項を指示します。数年に一度といった頻度で行う訓練検閲ですので、検査する側もされる側も2月の寒さが一層厳しく感じられるほど張り詰めた緊張感の下で厳正に検査に臨みました。
今次の訓練検閲では単なる会場での音楽演奏能力の評価に止まらず、行進演奏やドリル演奏など、屋内外を問わず与えられた環境で臨機にパフォーマンスを発揮する能力、演奏会場への移動を含めた準備と撤収における安全管理、火災を想定した不測事態対処等を確認した結果、優秀な成果をもって現在の部隊の総合力を証明してくれました。
音楽隊は、各基地が行う儀式、式典などの各種行事における演奏をはじめ、作戦部隊の隊員等への慰問演奏、地域とのふれあいを目的とした広報演奏などを任務とし、各地で活動しています。また、中学生や高校生に対する演奏指導やプロスポーツをはじめとするイベントでの国歌演奏などにも参加しています。地域に無くてはならない部隊として、これからも皆様方の応援、どうぞよろしくお願い申し上げます。
結びに、季節の変わり目にあたり、皆様の変わらぬご健勝とご多幸を祈念いたしますとともに、引き続き航空自衛隊及び西部航空方面隊へのご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
令和7年3月4日
西部航空方面隊司令官
空将 稲月 秀正
