航空自衛隊幹部学校 −Air Command and Staff College− 航空研究センター J-CASPSS For English

航空研究センター紹介

航空研究センター長挨拶


 このたびは、航空研究センターのホーム・ページにアクセス頂きましたこと、心より感謝申し上げます。

 航空研究センターは、平成26年8月に新設された新しい組織です。これまで本ホームページでお読み頂ける『エア・パワー研究』を発行するとともに、セミナーやシンポジウムを開催するなど、各種の研究活動を実施してきましたが、あらためて、着任にあたり、組織のあり方について、所信の一端を述べてみたいと思います。

 我が国を取り巻く安全保障環境は、日々厳しさを増しております。現在我が国は、北朝鮮による核・ミサイル開発や中国による南シナ海や東シナ海における力による現状変更の試みなどの脅威に直面しております。また、脅威は、サイバー空間や宇宙空間にも拡大しております。

 国内に目を転じますと、例えば人口は2065年には、8800万人にまで減少すると見積もられております。また、人工知能やロボットなどの先進技術の進展は急速です。かかる人口減少や先進技術の発展を踏まえた安全保障のあり方を考える必要があります。

 防衛大学校卒業式における安倍総理の訓示の一節に、次のような表現があります。「今やサイバー空間や宇宙空間など新たな領域で優位性を持つことが、我が国の防衛に死活的に重要になっています。・・・略・・・サイバー・宇宙といった新たな領域分野について、本格的に取り組んでいく必要があると考えています。専守防衛は当然の前提としながらも、従来の延長線上ではなく、国民を守るために真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めてまいります」と。非常に重要な説示であると思います。かかる説示を踏まえ、航空研究センターは、現状の安全保障環境を正しく分析しつつ、サイバーや宇宙といった新たな領域を含めた、いわゆるマルチ・ドメインにおける航空自衛隊の役割、さらには先進技術の動向を踏まえた「真に必要な防衛力のあるべき姿」について、主にエア・パワーの見地からしっかりと研究していきたいと考えております。その際、我々に求められる能力は、「論理的かつ強靱な思考力」に裏打ちされた「将来を見通す曇りのない洞察力」であると思います。

 以上のような考え方に基づき、我が国防衛の一翼たらんとする気概のもと任務を果たす所存でありますので、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、むすびと致します。



航空自衛隊 幹部学校 航空研究センター長

1等空佐 山下 愛仁