航空救難団の話題

ホーム > 航空救難団の話題 >文部科学大臣賞受賞

文部科学大臣賞受賞

   那覇救難隊整備小隊の2等空曹的場 邦貴(考案時 整備群修理隊)と整備群修理隊の3等空曹 金澤 俊弥の両名は、U-125/A風防防氷制御装置試験器の共同考案が令和2年度科学技術分野の職域における技術の改善向上に顕著な貢献をしたと認められ、文部科学大臣から「創意工夫功労者賞」を授与されました。これは、業務改善提案の中から特に優秀であった提案を文部科学省に推薦されたものの中から、技術の改善向上に顕著な貢献をしたと認められたものに与えられる賞です。
   残念ながら、新型コロナウィルスの影響から表彰式は中止となりましたが、航空幕僚長の労いのお言葉とともに、那覇救難隊長及び整備群修理隊長からそれぞれ伝達されました。

   那覇救難隊の的場2曹は、「本試験器を作成することにより、他特技の支援、危険作業(故障探究のための地上試運転)、信頼性交換を不要にするとともに拘束時間を削減することができました。また、後輩隊員と作成することにより、自分もシステムについて再勉強し、更に知識を得ることができたとともに教えることの難しさを知ることができました。本試験器の考案作成にあたり、指導してくださった上司、作成作業と恒常作業の業務の兼ね合い等において支えてくれた同僚や後輩への感謝の気持ちを忘れず、今後も改善意識を持って日々業務に努めていきたいと思います。」と今後の抱負と、協力してくれた方々への感謝を述べました。

 

   整備群修理隊の金澤3曹は、「作成にあたり、当初は一緒に考案にあたった先輩の作成した回路図を理解するのが大変でしたが、先輩の指導のもと完成することができました。今までは制御装置を左右入れ替えて検査業務を実施する必要がありましたが本改善により、制御装置の入れ替えをせずに済み、さらに信頼性交換もなくなったことを同僚から高く評価されたことが嬉しかったです。」と涙ながらに喜び、救難団整備群整備員綱領を胸にさらなる飛躍を誓いますと述べました。