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サンクスフェスタ

   平素から共同訓練等でお世話になっている米空軍第31、33救難中隊及び第353特殊作戦群の方々を招いて、自隊で何か「おもてなし」をしようと考え、去る11月29日(金)那覇救難隊格納庫内において「サンクスフェスタ」と銘打ち交流会を開催しました。
   当日は焼きそば、豚汁、まぐろ丼、それぞれ約100食分を作る大きな計画でしたが、准曹士隊員が一丸となりスムーズに準備を進めることができました。催し物は救難機の見学のほか、9空団の支援を受け空自が誇る最新鋭の消防車を展示し、見て、乗って、触って、来客の方々に存分に楽しんで頂けました。日米双方とも子どもたちには航空機よりも消防車の方に人気が集まり、目を輝かせた無邪気な笑顔と笑い声がとても印象的でした。その他、英語名の人の名前に漢字を当て、書いてもらう書道教室や、折り紙教室、紙飛行機大会等のブースを設けたことで、英語が話せなくても自然に笑顔でコミュニケーションを図ることができ、互いに楽しい時間を共有することができました。

書道教室及び折り紙教室の様子



   那覇救難隊は、昭和47年に創設され、その4年後、昭和51年に発生した米海兵隊CH-53の航空事故の際に初めて米空軍第33救難中隊と共同した救難活動を実施する機会がありました。その後、この救助活動を契機として昭和54年以降ほぼ毎年、米空軍との共同救難訓練を実施しています。また、部隊交流は訓練のみならず、バーベキューやソフトボール等のレクレーションも毎年恒例の行事になっていましたが、ここ2年程は訓練以外での交流行事が計画されない状況が続いていました。私たち上級空曹は、那覇救難隊の良き伝統を継承しなければならないという強い思いで「何かできないか」と考え、アメリカで行われている「サンクスギビングデー」に因んで、この「サンクスフェスタ」を企画しました。
   日米隊員、また、その家族との親交を深めることができた一方で、準備から撤収まで一致団結して作業を進め、階級や特技に関係なく目標に向かって隊全体が団結できたことも、予想を上回る成果となりました。

集合写真