新年明けましておめでとうございます。
平素より航空開発実験集団の活動に対して、ご支援ご協力を賜っております皆様におかれましては穏やかな新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年も引き続き新型コロナウイルスの感染拡大の中での研究開発活動となりました。そのような中、昨年末に策定された「国家安全保障戦略」等防衛戦略三文書にも研究開発に対する期待が大きく示されました。防衛政策が大きく転換された初年度となる令和五年は、防衛力の抜本的強化の方向性を確かなものとし、その行き足をつける具体的成果が求められる年となります。
我が国を取り巻く環境の変化が加速化、複雑化し、予測困難なものとなっている現状に対応するための態勢作りとして、航空開発実験集団は昨年から産学官連携のオープン・イノベーション・モデルとなり得る官民意見交換会の枠組みを作りました。この取り組みで課題共有を呼びかけ、スタートアップ企業や大学・研究機関等とのネットワークが広がり他省庁等からも注目され始めています。同時に隊員間では、「協創」によるイノベーションを促進する枠組みとして、職や年齢の垣根を越えた「プロジェクト・チーム」を結成し、日々新たな試みを続けております。
昨年、「挑戦」を標榜し、組織レベルでも個人レベルでも様々な新たな目標に挑戦し、成果を上げてきました。今年は、その成果と努力のプロセスを活かした「実現」を標榜し実現できるまで諦めずに努力を継続します。
航空開発実験集団は、隊員一人一人の実践行動を通じ開発の分野から我が国の平和と独立を守るという崇高な使命の完遂に向けて邁進して参ります。
本年も航空開発実験集団の活動にご理解とご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶と致します。
令和五年一月吉日
航空開発実験集団司令官 空将 柿原 国治