音楽隊に興味がある・受験したいという方々からよく寄せられる質問にお答えします。
Q:音楽隊員になりたいんだけど、どうすればいいの?
A:概要で説明のとおり、まずは自衛官採用試験に合格しなければなりません。自衛官を受験する場合、各主要都市にある「自衛隊地方協力本部」が窓口になっていますので、必ずそこに連絡を取り、受験したい旨を伝えて下さい。
「自衛隊地方協力本部」では陸上・海上・航空すべての募集を扱っています。
Q:自衛官採用の試験って?
A:採用試験の募集要項の詳細は防衛省のHPで見ることができます。数多くの募集種目がありますが、音楽隊員になることが出来るのは、「一般曹候補生」または「自衛官候補生」の2つのみです。受験に関しては一般の書店で対策本が販売されているので参考にして下さい。
Q:前年自衛官採用試験に落ちたのですが、次の年も受験できますか?
A:前年に残念ながら選考に外れた方でも、対象年齢内であれば翌年も受験可能です。
Q:航空の音楽隊(同様に陸・海の音楽隊に)に入りたい
A:陸上・海上・航空の音楽隊はそれぞれが別の音楽隊で、前述の自衛官採用試験の際にどの自衛隊を受験するかを決めなければなりません。またその年の募集楽器や採用人数がそれぞれ違いますので注意して下さい。
Q:採用試験の年齢制限は?
A:自衛官募集要項の詳細は、上記で説明のとおり、防衛省のHPにPDF等で掲載されています。一般曹候補生及び自衛官候補生共に、18歳以上32歳未満の者が対象年齢です。
Q:募集する楽器の種類は?
A:音楽隊には定員があり、欠員の状況により、その年の募集楽器が違います。音楽職種説明会の日時等は、自衛隊地方協力本部を通じてお知らせします。楽器の全種類は、フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、サキソフォン、トランペット、フレンチホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ、コントラバス、パーカッション、ピアノです。尚、今年度の募集につきましては、次のページ(Part-5)をご覧下さい。
Q:音楽隊員はみんな音大出身?
A:音楽隊員の選抜の試験は近年では希望者が非常に多く、倍率がとても高くなっています。合格者の中には、音楽大学や短大、専門学校などで音楽を専門に勉強した者や、卒業後フリーランスで音楽活動をしていた者、またコンクールの入賞経験者など、すでに音楽的素養の素晴らしい人材が入隊してきています。
もちろん学歴によらず、自衛官として自衛隊に入隊した方には等しく、音楽要員の適性試験を受けることが出来、優秀な者が選抜されます。中には高校を卒業したばかりの若い人材や一般大学出身者も難関を突破し音楽隊員になっています。
Q:音楽以外の仕事もするの?
A:音楽隊員は毎日の個人練習や合奏練習、派遣演奏が主な仕事です。しかし、楽器を演奏する以外にも、演奏会の企画、台本作成、主催者との調整、ポスターやプログラム冊子等の印刷物のデザインや制作、派遣先の食事や宿泊の手配、楽譜の管理やパソコンでの楽譜の浄書なども、すべて音楽隊員が付加業務として行っています。その他恒常的なデスクワークなど、幅広く処理する必要があり、非常に多様な能力が必要とされます。演奏会時には楽器運搬やステージの設置、片付けも隊員が行います。
Q:体力に自信がない・女性でも大丈夫?
A:(女性音楽隊員からの返答)運動をしたことがなくても、教育隊では徐々に体力をつけていくようにカリキュラムが組まれているので、心配はありません。教育が終わるころには、走ることが苦にならないくらいになります。