基幹隊員紹介
第23期自衛官候補生の教育に当たる各中隊の基幹隊員を紹介します。
部隊への赴任
令和3年7月14日(水)に、全国の各部隊及び術科学校へ赴任しました。3月に着隊して以来、寝食を共にした同期や班長達と別れ、今後それぞれの職種や部隊に配置されて、国防の任に就いていきます。
卒業後に学生が一堂に会することはありませんが、入校や転勤で再開して、共に仕事をする事もあるでしょう。第23期自衛官候補生の同期として、共通の経験をした者との繋がりを大事にしてもらいたいと思います。
卒業式
令和3年7月13日(火)に卒業式を実施しました。
今回の卒業式は、新型コロナ感染拡大防止策のため部外からの来賓や家族の参加を控えていただき、屋外において部内者のみで執り行いました。
式典では、代理執行者である航空教育隊副司令から第23期自衛官候補生課程の卒業を命ぜられ、代表学生の安藤翼2等空士に修了証書が手渡されました。
また、来賓の熊谷基地司令(第4術科学校)及び航空教育集団司令部教育部教育第1課長から祝辞を頂きました。
また、成績優秀者に対して表彰が行われ、下表の者達が航空教育隊司令褒賞、群司令優秀賞を受賞しました。
<航空教育隊司令褒賞授与者>
中隊 | 班 | 階級 | 氏名 | ふりがな |
12 | 12 | 2等空士 | 安藤 翼 | あんどうつばさ |
12 | 41 | 2等空士 | 宮地 大雅 | みやち たいが |
12 | 12 | 2等空士 | 四元 秀麿 | よつもと しゅうま |
12 | 23 | 2等空士 | 嶋 要平 | しま ようへい |
22 | 32 | 2等空士 | 天花寺 宗 | てんげいじ そう |
22 | 31 | 2等空士 | 鶴谷 拓己 | つるがや たくみ |
12 | 13 | 2等空士 | 白垣 紀世聖 | しらがき きよせ |
22 | 24 | 2等空士 | 森山 賢太 | もりやま けんた |
12 | 12 | 2等空士 | 飯嶋 幸吾 | いいじま こうご |
21 | 22 | 2等空士 | 鈴木 達彦 | すずき たつひこ |
22 | 21 | 2等空士 | 佐藤 弘章 | さとう ひろあき |
22 | 21 | 2等空士 | 島畑 匠吾 | しまはた しょうご |
<群司令優秀賞授与者>
中隊 | 班 | 階級 | 氏名 | ふりがな |
21 | 22 | 2等空士 | 高橋 卓也 | たかはし たくや |
21 | 32 | 2等空士 | 藤澤 玲佐 | ふじさわ れいさ |
21 | 33 | 2等空士 | 田中 優弥 | たなか ゆうや |
21 | 44 | 2等空士 | 北村 隆登 | きたむら りゅうと |
22 | 11 | 2等空士 | 奥山 雄介 | おくやま ゆうすけ |
13 | 22 | 2等空士 | 白戸 星也 | しらと せいや |
22 | 22 | 2等空士 | 大沼 弘輝 | おおぬま こうき |
22 | 42 | 2等空士 | 弓場 崇弘 | ゆみば たかひろ |
12 | 42 | 2等空士 | 鈴木 大地 | すずき だいち |
22 | 41 | 2等空士 | 杉村 和紀 | すぎむら かずき |
22 | 14 | 2等空士 | 渋谷 大翔 | しぶや ひろと |
21 | 41 | 2等空士 | 野澤 樹 | のざわ いつき |
22 | 32 | 2等空士 | 佐久間 堅丞 | さくま けんすけ |
22 | 41 | 2等空士 | 大森 隼 | おおもり しゅん |
12 | 21 | 2等空士 | 伊澤 啓介 | いさわ けいすけ |
12 | 13 | 2等空士 | 江林 洋平 | えばやし ようへい |
13 | 12 | 2等空士 | 林 頸介 | はやし けいすけ |
任命式
令和3年6月30日(水)に2等空士任命行事が行われました。 学生は、航空教育隊司令から2等空士へ任命され、代表学生の西川直哉自衛官候補生が服務の宣誓を読み上げ、代理執行者である第2教育群司令へ宣誓書を手渡しました。 学生は、引き続き、新任空士講習の履修を命ぜられ、卒業までの約2週間、新任空士としての教育訓練を受けます。
完成期における点検
令和3年6月24日(木)から25日(金)にかけて、第2教育群司令が点検官となり、完成期点検が行われました。 1日目は、服務点検を行い、知識事項や服装容儀、隊舎の清掃及び整理整頓について確認されました。
2日目は、教練点検を行い、隊容点検では、基本教練の知識事項や武器の取り扱いについて諮問され、基本教練では、各個教練、分隊教練等の練成状況について確認されました。
学生は、完成期点検に向けて課業時間外や土日も自主的に基本教練の訓練を行い、教練動作の修得に努めてきました。努力を積み重ねたことにより、点検官や補佐官からの質問に自信をもって回答し、基本教練では、多くの者が目標に到達していることが確認されました。
学生は、基礎的事項を習得し、自衛官としての基礎を身に付けたことにより、自信を持って部隊で勤務できるものと思います。
体力測定(修了時)
令和3年6月21日(月)及び6月22日(火)に、修了時体力測定を行いました。今後は、この課程で体得した練成方法を自己修練の場で活用し、より一層の体力向上に励んでいきます。
行進露営訓練
令和3年6月3日(木)から6月11日(金)にかけて、各中隊ごとに行進及び露営訓練が基地内において行われました。
主な訓練内容は、徒歩行進要領、露営要領、不寝番勤務要領、担架搬送要領、人命救助システムⅡ型見学、飯ごう炊飯訓練です。
なお、通常の徒歩行進訓練は、例年、基地外で行われますが、新型コロナ感染拡大防止に配慮し、基地内で実施されました。
<徒歩行進>
有事における場外救難が下令されたとの想定で、背のうに個人携行品を携行して約32kmの行程を徒歩で移動する訓練が行われました。行進は、隊形を維持し、決められた一定の速度で歩くなどの規律があり、所定の場所に予定されたとおりの時刻に到着するように行われます。
訓練期間中は、気温が高い日や、雨が降る日もあったため、健康状態の掌握も努めて行われました。
<露営、不寝番>
徒歩行進の後は、携帯天幕を設置して露営の準備を行い、日没後は不寝番及び夜間の特性について教育が行われました。就寝時間中も、露営地の不寝番(見回り)の勤務があり、寝過ごさないように気持ちが張り詰められ、熟睡できなかったようです。
<人命救助システムⅡ型、担架搬送>
第4術科学校の協力で、人命救助システムⅡ型の教育が行われました。人命救助の際に使う機材(チェーンソーや救出工具など)の教育を受け、傷病者を担架で搬送する訓練を行いました。
傷病者役は学生が務め、搬送される側を体験することで、搬送時の注意点等を学び、さらなる技術向上に繋げていました。
<飯ごう炊事>
第4術科学校給食班の支援のもと野外炊事訓練が行われました。学生が飯ごうを用いて炊飯を行い、第4術科学校給食班によって野外で調理されたカレーをいただきました。
学生は訓練による疲労と、携行食(レトルト)が続いていたこともあり、久しぶりの温かい食事は、大変おいしく感じたことと思います。
駅伝競技会(2大隊)
6月4日(金)に、第21中隊、第22中隊合同の(第2教育大隊)駅伝競技会が行われました。
本競技会は、GW前に実施する計画でしたが、段階的な体力練成によるケガを防止する観点から6月に実施されました。
雨が降る中での競技会でしたが、学生は、これまでの練成訓練で培った走力を発揮し、自分が所属する班の優勝を目指し全力で走っていました。
また応援も白熱し、競技会を通じて学生の団結力が更に深まりました。
射撃訓練
令和3年5月27日(木)から6月5日(土)にかけて、各中隊で射撃訓練を実施しました。
課程学生は、事前に、小銃の構造、操作法、射場勤務等について学習するとともに、射撃予習を実施して訓練射撃に臨みました。
特に、入隊するまで実銃に接する機会がない者がほとんどであるため、銃口への意識や安全管理を繰り返し教えてきました。
本番は、初めての射撃に対する緊張感はありましたが、射撃予習や自主的な練習で徹底的に訓練したため、安全に実施することができました。
<射撃予習>
<訓練射撃>
航空基地・修武台研修
令和3年5月13日(月)から25日(火)にかけて、航空基地研修及び修武台研修を行いました。
自衛官候補生の航空基地研修は、入間基地で実施され、航空機の運用を支援する部隊や、航空機の運用の支援を行う部隊、入間基地の基地業務を担当する部隊、高射部隊などを見学します。
この研修を通じて航空基地の雰囲気を感じてもらうとともに、航空基地での職務を見たり、先輩隊員の話を聞くことで、自らの職種を決める資となります。
また、同基地内にある資料館「修武台記念館」で航空自衛隊の歴史を学び、知識の習熟にも努めました。
体力測定(導入期)
令和3年5月10日(月)11日(火)に体力測定を行いました。
自衛官候補生の体力測定は、腕立て伏せ、腹筋、3㎞走、懸垂、走り幅跳び、ボール投げの6種目について計測します。
今回の体力測定は、現在の体力の状況を確認し、今後の体力練成のための資を得ることを目的としており、学生達は、修了時体力測定に向けて、日々体力練成に取り組んでまいります。
導入期における点検
令和3年4月27日(火)に、各大隊長を点検官として、導入期点検が行われました。
導入期点検では、知識事項の修得状況、制式に基づいた応答要領、服装の着こなしや手入れの状態、隊舎の清掃及び整理整頓、中隊の統制事項の徹底について評価をしました。
学生は、点検に向けて、隅々まで隊舎の清掃を行い、寝具やロッカーを整頓し、制服や作業服にアイロンをかけ、髪や爪を短く整え、知識事項を修得してきました。
厳粛な雰囲気の中、学生達は、点検官や補佐官からの質問に、充実した気勢で対応し、多くの者が目標に到達していると評価されました。
卒業前に、完成期点検が実施されるので、全員が目標に達成できるように、日々邁進していってもらいたいと思います。
第2教育大隊(第21中隊、第22中隊)
班対抗駅伝競技会
4月16日(金)に第13中隊、19日(月)に第12中隊の駅伝競技会が行われました。それぞれの中隊で班対抗の駅伝競技が行われ、学生は、自分が所属する班の優勝を目指し全力で走っていました。
また応援も白熱し、競技会を通じて学生の団結力が更に深まりました。
第13中隊
外出教育
令和3年4月16日(金)~令和3年4月23日(金)に、各中隊で外出教育を行いました。 外出のための規則や手続き、自衛官としてふさわしい服装、基地の入出門要領を教育し、基地周辺の状況などを確認しました。 今回は、新型コロナウイルス感染症防止の対応を重視し、蔓延防止の意識を徹底して教育しました。
第13中隊
第21中隊
第22中隊
入隊・入校式
令和3年4月8日(木)に、第23期自衛官候補生の入隊・入校式が行われました。今回の入隊・入校式は、新型コロナ感染拡大防止対策のため部外からの来賓や家族の参加を控えていただき、屋外において部内者のみで行われました。
式典は、代理執行者である航空教育隊副司令から第23期自衛官候補生課程の履修を命ぜられ、代表学生の岡本祥吾自候生が宣誓文を読み上げ、宣誓書を手渡しました。
来賓の熊谷基地司令から祝辞を頂き、学生達は着隊したばかりとは思えない堂々とした姿で式典に臨んでいました。
新型コロナ感染拡大防止対策のため、国歌は中央音楽隊の吹奏のみとし、恒例の学生による航空自衛隊歌「青空遠く」の斉唱は、航空中央音楽隊のヴォーカル3等空曹 森田 早貴による独唱で行われました。
音楽演奏
入隊式の後、学生達への歓迎の意を込めて音楽演奏が行われました。
最初に2教群所属隊員による生ライブが行われました。入隊者と年齢が近い隊員が演奏したことで、学生から手拍子が起こるなど大変盛り上がりました。
次に、熊谷基地太鼓部「桜舞会」による演舞(曲目「やまびこ」)が行われました。コロナの影響により、練習の機会を設けることが難しい時期ではありましたが、息の合った演奏を披露していただきました。
会場は、和太鼓の集団演奏の迫力に聞き入り、演奏が終わった後には大きな拍手が起こりました。
最後に、航空中央音楽隊による祝賀演奏が行われました。
指揮者:2等空尉 大石 利勝
司会・進行:3等空曹 三小田 宏
演奏曲目:①The Chiken ②September ③空の精鋭
新型コロナ感染拡大防止対策のため、音楽隊の演奏をインターネットの動画で見る機会は多くなりましたが、生の演奏で伝わる音の迫力や響きを感じることが出来ました。演奏者の方々も入隊した学生に喜んでもらおうと演出に工夫を凝らして、多くの人達に喜ばれる演奏をして頂きました。
学生着隊・受入
令和3年3月30日(水)から4月1日にかけて、第23期自衛官候補生として入隊する若者達が、全国から熊谷基地に着隊しました。
自衛隊地方協力本部の広報官に引率された入隊予定者達は、コロナ感染拡大防止対策のための検温や健康状況の問診を受けた後、広報官に見送られて、中隊ごとに隊舎に入りました。
中隊に到着した入隊者予定者達は、荷物を整理し、身体検査を受け、自衛官候補生になるための宣誓を行い、自衛隊生活が始まります。
入隊予定者達は、班長や班付きから、食堂での食事の仕方や寝具の使い方(ベッドメイキング)など、自衛隊での生活について教育を受けました。
集団行動を基本とする自衛隊では、屋外を移動するときは、整列して歩調をとって行進します。最初は、ぎこちなく手足が一緒になってしまったりする人もいましたが、歩く姿からは、元気に満ち溢れた様子が伝わってきます。
また、制服の寸法を取ったり、貸与された服に名札を縫い付けたりするなどして、緊張の一日目が終わりました。
令和3年4月8日(火)の入隊・入校式に向け、自衛官らしい制服の着こなしや、敬礼動作の演練等を行って参りますので、成長した姿にご期待ください