概要
採用後、自衛官候補生(特別職国家公務員)に任命され、航空教育隊(防府南基地の第1教育群又は埼玉県熊谷基地の第2教育群。ただし、女性は全て防府南基地)において、自衛官になるための必要な基礎的教育訓練に専念するものです。
主に隊員としてのしつけ、※教練及び体育の基本動作並びに服務等の基礎的事項の修得を行います。3か月後に2等空士に任官し、空士として必要な講習を受け、本人の希望や適性及び組織要求によって「職種」が決定します。教育隊卒業後は、職種ごとの術科教育を受け、赴任した部隊で任期制自衛官として活躍することとなります。
任期制自衛官とは、2等空士に任官後、2年9か月を一つの任期として勤務する隊員を言います。本人の希望により更なる任期(2年)の継続も可能です。入隊後約3年経過以降、昇任試験によって選抜された者は、「3等空曹」に昇任し、定年まで勤務することとなります。
※教練とは、主に「気を付け」「右へならえ」「敬礼」など規定された諸動作を行う"基本教練"や"基地警備等"からなる課目です。
第19期自衛官候補生 入隊・入校式
令和2年4月9日(木)に第19期自衛官候補生課程の入隊・入校式を行いました。
式典は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、自衛隊関係者のみの参加となり、参加者のソーシャルディスタンス(社会的距離、対人間隔)間隔も大きく取られて開催されました。
航空教育隊司令より課程履修を命課され、修学目標である「制服の似合う自衛官」を目指して課程に臨むことを誓いました。
外出教育
4月17日(金)、22日(水)、23日(木)及び24日(金)に外出教育を行いました。外出時の新型コロナウイルス感染防止対策や、自衛官として相応しい服装、入出門の要領を確認しました。
導入期点検
4月28日(火)、30日(木)に導入期における点検を行いました。自衛官となるために必要な素養(挙措容儀、整理整頓の状況、基礎的知識)の修得状況を確認し、今後の訓練における指導に活かしていきます。なお、点検は課程修了前にも行います。
駅伝競技会
5月1日(金)、7日(木)、8日(金)に駅伝競技会を行いました。全員最後まで諦めず全区間をたすきで繋ぎ、敢闘精神と団結力を養いました。
開始時体力測定
5月18日(月)及び19日(火)に開始時体力測定を行いました。実施項目は、腕立て伏せ、腹筋、持続走(3km)、懸垂、ソフトボール投げ、走り幅跳びの6項目です。これにより学生の基礎体力を把握し、各個人の体力に合わせた運動を行って体力の向上に努めます。
講師講話
6月1日(月)に自衛隊埼玉地方協力本部長から「令和を生きるみなさんへ」という題材で講話が行われました。学生は真剣に講話の内容を聞き、質問も活発で、感銘を受けている様子でした。
職種説明
6月8日(月)、9日(火)、10日(水)、11日(木)に職種説明を行いました。第4術科学校の教官及び各職種の先輩から説明を受け、将来の自衛官像を思い描いていました。
行進訓練
6月8日(月)、9日(火)、10日(水)、11日(木)に行進訓練を行いました。今期は、新型コロナウイルス感染症対策のため、基地内約24Kmの行程を歩きました。徒歩行進は隊列を組み一定の速度を保って歩きます。最高気温が34度を超える時や悪天候の時もありましたが、熱中症や新型コロナウイルス感染症対策に万全を期して実施しました。
人命救助システム見学・野外炊事
6月9日(火)、10日(水)、11日(木)12日(金)に人命救助システムの教育と野外炊事訓練を行いました。災害派遣の器材に関する教育の後、飯ごう炊事訓練を行いました。自分達で炊いたご飯と第4術科学校給食班が調理したカレーの美味しさに感動している様子でした。
修了時体力測定
令和2年6月20日(木)及び21日(金)に修了時体力測定を行いました。学生は日頃の努力の成果を発揮すべく、全力で取り組むとともに互いに声を掛け合っていました。
完成期点検
12中隊
13中隊
21中隊
22中隊
令和2年6月26日(水)に完成期点検を行いました。完成期点検とは、自衛官候補生課程で学んだ知識、技能が、設定された目標に到達しているか確認するものです。学生は全力で点検に臨み、全ての学生が自衛官としての基礎的能力を修得していることが確認されました。
卒業式
1回目(12中隊、13中隊)
2回目(21中隊、22中隊)
7月13日(月)卒業式を迎えました。今回の卒業式は、新型コロナウイルス感染症対策のために参加者の距離をとる必要があるため、二回に分けて実施しました、それぞれの職種と部隊が決まり、新たな環境で活躍する決意を胸に、修了証書を受け取って旅立ちました。