
レーダ反射断面積(RCS: Radar Cross Section)は、レーダ波を目標がどれだけ反射するかを表す量で、RCSを計測することは、航空機や艦船などのステルス設計に必要な重要な技術です。
RCSの計測においては、計測用レーダと目標の間隔は、電波が球面波(近距離)の領域ではなく平面波(遠距離)の領域で計測するため、通常小さいミサイルで数百m、航空機で数十km離すことが必要となります。また、その間及び周辺には電波をさえぎったり反射したりするものが無いことが要求されます。米国ではこのような条件を満たす広大な砂漠のなかにおいて計測を行っていますが、我が国では国土が狭いことなどにより、それだけの場所を確保することは困難です。そのため、近距離での計測データから変換処理を用いてRCSを求める手法について研究を行っています。