(別紙)

                 意 見 書

 松島基地を離着陸する航空機の飛行経路は、日ごとの飛行訓練内容や天候によって様々であることから、飛行空域は年間を通じると現在の第一種区域よりも広範囲に及び、これら飛行空域の下で生活している住民は航空機騒音の影響を少なからず受けている状況にあります。
 この度提示された指定素案は第一種区域が大幅に縮小される内容となっていますが、航空機騒音に長年悩まされてきた基地周辺住民の思いを受けた関係市長の厳しい意見は重く受け止めなければなりません。
 今回の区域見直しが全国一律の基準に基づいて行われることは理解しますが、国においては、基地周辺地域の騒音の状況を住民の感覚でとらえ、基地と周辺地域とが良好な関係を保って共存できるよう、別添関係市長の意見を尊重するとともに、以下の事項について誠実に対応されることを強く求めます。

                  記

1 第一種区域の指定基準を、現行の75WECPNLから70WECPNLに
 改め、第一種区域の拡大を図ること。

2 今回の区域見直しにより現在の第一種区域から外れる区域については、十分
 な経過措置を講ずること。

3 いわゆる告示後住宅(現在の区域指定の告示日である昭和61年2月25日
 以降に建築された第一種区域内の住宅)に対する防音工事助成を早期に実施す
 るとともに、その充実を図ること。

4 航空機騒音の測定体制の充実を図ること。

5 基地の運用等の変化により航空機騒音の状況に変化が生じたときは、直ちに
 調査を実施し第一種区域の見直しを行うこと。


  松島飛行場に係る第一種区域等の見直しについて、宮城県知事から出された意見の要旨は次のとおりです。