自 衛 隊 百 科
5月放送内容)


テ-マ:陸上自衛隊と防衛局について


パーソナリティー:
 本日は東北防衛局で、総合調整官として勤務している佐々木1等陸尉からお話を伺います。佐々木一尉、本日はよろしくお願いします。

総合調整官:
 はじめまして。佐々木です。よろしくお願いします。

パーソナリティー:
 それでは早速ですが、東北防衛局へは、いつからお勤めですか。

総合調整官:
 はい。昨年の3月に北海道登別市にあります第13施設隊から東北防衛局に異動し、総合調整官として勤務しています。

パーソナリティー:
 佐々木1尉は、北海道のご出身なのでしょうか。

総合調整官:
 いいえ、岩手県出身です。入隊して33年経ちますが、東北での勤務は今回が初めてです。一度だけ、京都の部隊で勤務しましたが、これ以外は、北海道の部隊で勤務していました。

パーソナリティー:
 はい、そうなのですね、北海道はとても寒かったのだろうなと思うのですけれども、北海道では、どのような部隊で勤務されましたか。

総合調整官:
 はい。札幌市の真駒内駐屯地、千歳市の東千歳駐屯地、恵庭市の南恵庭駐屯地、登別市の幌別駐屯地の部隊で勤務しました。
 また、札幌地方協力本部の室蘭地域事務所で募集業務の経験もあります。

パーソナリティー:
 はい、では、佐々木1尉は、東北防衛局で普段どのようなお仕事をしているのですか。

総合調整官:
 はい。東北防衛局には、総務部、企画部、調達部があります。以前の放送に出演した陸海空3名の総合調整官は、調達部で勤務しておりますが、私は、企画部で勤務しております。
 企画部には、地方公共団体や地域住民の理解と協力を得るための業務を行う「地方調整課」、道路改修などの業務を行う「周辺環境整備課」、在日米軍に起因する事故による損害賠償業務を行う「業務課」、自衛隊や在日米軍が演習場などとして使用するための土地・建物などの買い入れ、借り上げ業務を行う「施設取得課」、取得した土地・建物を管理する「施設管理課」、自衛隊や在日米軍の訓練で農業・漁業などに損失が生じた場合の補償業務を行う「施設補償課」の七つの課があります。
 東北防衛局は、地方公共団体・地域住民と自衛隊・在日米軍との架け橋として日々業務に邁進しております。私は、地方調整課に在籍し、自衛隊とのパイプ役として、総合的な連絡・調整を行っております。

パーソナリティー:
 はい、では、佐々木1尉は、普段はどのような連絡・調整を行っていますか。

総合調整官:
 はい。普段の業務では、仙台駐屯地に所在する東北方面総監部が主な調整相手であり、防衛局内では、自衛官の観点から助言など行っています。米軍移転訓練や日米共同訓練においては、演習場内に防衛局が運営する現地連絡本部と自衛隊が運営する日米共同調整所が開設されます。
 防衛局職員は、主に現地連絡本部で勤務し、私は主に日米共同調整所で勤務して、地域住民への情報提供及び共同訓練が円滑に行えるよう自衛隊及び米軍と連携して業務を行っております。

パーソナリティー:
 防衛局は、日米共同訓練を支援されているんですね。これまではどのような訓練を支援されてきたのでしょうか。

総合調整官:
 はい。「王城寺原演習場における沖縄県道104号線越え米軍実弾射撃訓練の分散・実施」や「陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練」を支援しました。

パーソナリティー:
 はい、以前の放送で、「フォレストライト02」のご説明がありましたが、この訓練も支援されたのですね。
 この「フォレストライト02」では、どれぐらいの期間、演習場に滞在されたのですか。

総合調整官:
 はい。米軍が演習場に到着する前までに現地連絡本部を立ち上げ、米軍が演習場を去るまでの約1ヶ月間、演習場に滞在しておりました。

パーソナリティー:
 ええ、一ヶ月間。長い期間、演習場に滞在しておられるのですね。
 佐々木1尉は、主に日米共同調整所でご勤務されると伺いましたが、米軍との調整は、佐々木1尉が直接されているのですか。

総合調整官:
 残念ながら英語が苦手ですので、東北防衛局や自衛隊の通訳を通じて調整を行っております。どうしても通訳がいない時は、かたことの英語を話そうとしますが、発音が悪いため通じません。
 このようなときは翻訳アプリを最大限に活用して、ボディーランゲージを交えながら何とか対応しています。

パーソナリティー:
 私も英語が苦手なので、佐々木一尉と同じような感じで外国の方とお話する事もありますが、やはりこうして考えると通訳の存在は大きいですね。
 では最後になりますが、佐々木1尉は、総合調整官としてご勤務されていますが、どのようなご感想をお持ちですか。

総合調整官:
 はい。総合調整官として1年以上経ちますが、初めての経験であり、防衛局がどのような仕事をしているか具体的には知りませんでした。「地域住民のため」、「自衛隊や米軍のため」に働く、東北防衛局の一員として、勤務させてもらっていることを誇りに思います。
 今日の話を聞いて、東北防衛局や陸上自衛隊に興味を持って頂ければうれしいです。

パーソナリティー:
 はい。ありがとうございます。本日のこのコーナーは東北防衛局の総合調整官として勤務している佐々木1尉から、お話しを伺いました。どうもありがとうございました。

総合調整官:
 はい。こちらこそ、どうもありがとうございました。




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