防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(5月放送内容)



 

テ−マ:防衛セミナーについて

 
 

パーソナリティー:
 それでは本日も、東北防衛局長にお話を伺います。深澤局長、よろしくお願いします。

局長:
 はい。よろしくお願いします。
今日は、防衛セミナーについてお話したいと思います。

パーソナリティー:
 はい、よろしくお願い致します。

局長:
 はい、防衛省・自衛隊が活動するには、国民の皆様のご理解とご協力が必要です。当局では、皆様のご理解とご協力を得るために様々な業務を実施していますが、防衛セミナーもその中の1つです。
 平成19年度に第1回のセミナーを仙台市で開催して以来、東北各地で開催しており、昨年度末には、33回を数えました。

パーソナリティー:
 10年近くも続いているのですね。
これは、どのようなテーマでお話されているのでしょうか。

局長:
 はい、国際平和協力活動や海賊対処、テロへの対応といった「国際社会における日本の役割について」であったり、東日本大震災を始めとする災害への対応の話、更には安全保障政策などをテーマとして取り上げています。
 また、セミナー開催地に所在する陸海空の各自衛隊の司令などに講師をお願いし、各自衛隊の様々な活動や地元との関わりについてお話をしていただいてます。

パーソナリティー:
 各自衛隊の方に講師をお願いしているということですが、講師の方は、防衛省の方ばかりですか。

局長:
 いいえ、防衛省以外の方にもお願いしています。例えば、東日本大震災の際に米軍が実施した「トモダチ作戦」をテーマに開催したセミナーでは、米国大使館の方に講師をお願いし、また、国際平和維持活動をテーマにしたセミナーでは、内閣府国際平和協力本部事務局の方に講師をお願いしています。
 その時のテーマにあわせ、防衛省・自衛隊だけでなく、その分野に深い知見をお持ちの方に広く講師をお願いしています。

パーソナリティー:
 セミナーは、「講師の方のお話を聴く」だけでしょうか。

局長:
 いいえ、セミナーにおいては講師の方のお話の後に、質疑応答の時間を設けていますので、自由に質問をしていただき、皆さんが疑問に思ったことなどにお答えしています。
また、2部構成にして、自衛隊の音楽隊の演奏をセミナーに引き続いて行ったこともあります。

パーソナリティー:
 最近のセミナーについて具体的に教えてください。

局長:
 はい。昨年11月には、山形県東根市において、約150名の方に、「日本を巡る安全保障を考える」をテーマに実施しました。防衛研究所の主任研究官から「最近の朝鮮半島情勢と今後の展望」について、また、地元の陸上自衛隊神町駐屯地司令から「激変する安全保障環境と自衛隊」についてお話をいただきました。
 このセミナーでは、先程お話した音楽隊のミニコンサートも行いました。
 聴講された方々からは、「北朝鮮の動向について、専門家の生の声を聞くことができ、ニュースでは分からない部分についても見識が深められ、大変有意義であった」という感想や、「地元の自衛隊が、熊本地震を始め、いろいろなところで活躍していることに驚き、多くの人々にその内容を知ってもらうことが必要だと思った」といった感想が寄せられました。
 また、3月には、福島県福島市において、約150名の方に、「災害への備え〜震災から学ぶ〜」をテーマに、福島県の職員で防災を担当されている方から「自衛隊と連携した福島県の防災への取り組み」について、また、地元の陸上自衛隊福島駐屯地司令から「福島駐屯地における災害派遣活動」についてお話をいただきました。
 聴講された方々からは、「県と自衛隊の訓練の状況を聞き、平素からの準備の重要性を改めて実感しました」という感想や、「災害に対して県と自衛隊が緊密に連携していることが確認でき、安心感を得ました」といった感想が寄せられました。

パーソナリティー:
毎回、大勢の方に聴講いただいているのですね。
 
局長:
 はい、多くの方に聴いていただき大変感謝していますが、どうしても聴講者の数が多くなると、なかなか皆様と意見交換をするというところまでは難しくなります。
そこで、昨年度から、聴講者をある程度限定した、ミニセミナーというものも開催しています。これは、意見交換の場を設けることにより、防衛省・自衛隊への関心や防衛政策への理解をより深めていただこうというもので、テーマもお聴きになる方の関心に沿ったものを設定するようにしています。

パーソナリティー:
ミニセミナーは、どのような方を対象に開催されたのでしょうか。具体的に教えていただけますか。

局長:
 はい、昨年の12月には、宮城県内の県立高校で、公務員を目指してる生徒を対象に、「守りを支える事務官」というテーマで実施しました。私ども東北防衛局の職員は、大部分が自衛官ではない事務官・技官ですが、その事務官の防衛省・自衛隊における役割などについて、講師を務めた当局の地方協力確保室長が、自らの実体験も踏まえながら、お話をさせていただきました。
 参加した生徒からは、「防衛省には自衛官しかいないと思っていましたが、事務官の方のお話しを聞き、興味を持った」という感想や、「災害派遣活動以外にも、防衛省として様々な活動をされていることを知ることができた」といった感想をいただきました。
 また、3月には、宮城県石巻市の職員の方を対象に、「防衛省・自衛隊における災害対応について」というテーマで実施しました。このミニセミナーでは、災害が発生した場合に、石巻市を担当することになる宮城県多賀城市に所在する陸上自衛隊多賀城駐屯地の担当者と、石巻市に隣接する東松島市に所在する航空自衛隊第4航空団の担当者を交えた意見交換会も行いました。
 参加した市の職員の方からは、「このような形で自衛隊の部隊や東北防衛局の担当者と意見交換したのは初めてだったので、とても勉強になった」という感想や、「自衛隊の部隊や防衛局と自治体が連携する重要性を改めて感じた」といった感想をいただきました。

パーソナリティー:
 それでは、今後のセミナーの開催予定を教えてください。

局長:
 はい、今年度も防衛セミナーは3回程度、ミニセミナーは随時実施していきたいと考えておりますが、具体的な実施時期、開催地等につきましては、現在、調整中であり、決まりましたら、東北防衛局のホームページなどでお知らせしたいと思います。
 お近くで防衛セミナーなどが開催された時には、是非、お越しください。


パーソナリティー:
 はい、それでは本日は東北防衛局の深澤局長から、お話をお伺いいたしました。どうも、ありがとうございました。

局長:

 はい、こちらこそ、どうもありがとうございました。

 
   
  
 
このペ−ジのTOPに戻る
 
   


日本の防衛Q&ATOPページ