防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(12月放送内容)



 

テ−マ:日米交流事業について

 
 

パーソナリティー:
 
本日も東北防衛局長にお話を伺います。深澤局長、よろしくお願いします。

局長:
 はい。よろしくお願いします。

パーソナリティー:
 本日は、日米交流事業について、お話を伺いたいと思います。

局長:
 はい、防衛施設は、我が国の防衛力と日米安保体制を支える基盤であり、常に安定して使用できる状態を維持することが重要です。特に、在日米軍施設の安定的使用を維持するためには、米軍の駐留に対する周辺住民の方の理解と協力が必要であるとの観点から、周辺住民の方と米軍人やその家族の相互理解を深めてもらうための施策として、日米交流事業を実施しています。

パーソナリティー:
 具体的には、どのようなことをしているのでしょうか。

局長:
 はい、スポーツや音楽などを通じて、米軍人やその家族と米軍施設周辺の方々と交流しています。

パーソナリティー:
 東北防衛局管内でも実施しているのですか。

局長:
 はい、平成20年度から、青森県三沢市に所在する三沢基地や同県つがる市に所在する車力通信所の周辺地域において、雪合戦大会、英語音楽劇、食文化交流などを行ってきました。
 最近では、三沢基地周辺の自治体において、三沢市で「アイスホッキー」、東北町で「ひな祭り」の日米交流事業を実施しています。

パーソナリティー:
 アイスホッキーとは、どのような交流事業ですか。

局長:
 はい、アイスホッキーは、子供達が長靴やトレーニングシューズを履き、ニンニクの形をしたヘルメットをかぶり、長芋を模したスティックを持ち、ホッキ貝を模したパックを使用し、点数を競うアイスホッケーのことで、いずれの道具も三沢市の特産物を象徴するものです。
 昨年度は、日米合わせて16チーム約160名の子供達が参加し、不規則に転がるホッキ貝の形をしたパックに戸惑いながらも懸命にゴールをめざす愛くるしい姿が見られました。

パーソナリティー:
 そのようなかわいらしい姿を見ると、応援する方も力が入ってしまうでしょうね。東北町で実施しているひな祭りは、どのような交流事業ですか。

局長:
 はい、ひな祭りは、昨年度は、約80名の方に参加いただき、子供達は、万華鏡作り、保護者の方々は、ひな寿司作りに挑戦し、また、地元東北町の特産品である長芋や人参を使用した料理も作りました。昼食時には、琴の演奏を楽しみながら、保護者の方々が作った料理に舌鼓を打ち、昼食後には、餅つきも体験しました。東北町のゆるキャラ「しじみ〜る」との記念撮影もあり、子供達からは、「ひな人形がとても美しく、料理も美味しく、楽しかった」との感想をいただきました。

パーソナリティー:
 どちらの交流事業も楽しそうで、私も参加したくなりました。東北防衛局主催の事業以外でも、米軍との交流はあるのですか。

局長:
 はい、あります。例えば、三沢市においては、三沢基地内で開催される「ジャパンデー」をはじめ、「三沢アメリカンデー」、「国際子どもアイスフェスティバル」など、頻繁に日米の交流イベントが行われています。
 今年の4月には、「三沢日米ジュニアスポーツデー」が開催されました。このイベントは、「スポーツを通じて、更なる日米交流を図りたい」という三沢米空軍が、三沢市に呼びかけて実現したもので、日米総勢約300名が、障害物リレーや日米合同二人三脚、綱引きなどの競技に参加しました。東北防衛局職員も、通訳支援を実施しました。

パーソナリティー:
 東北防衛局も、お手伝いしたのですね。

局長:
 はい、通訳支援をした職員は、「日米の子供達が、仲良く元気いっぱいに競技に臨む姿を見て、これからも米軍と地域の皆様との架け橋としての役割を果たしていきたい」という思いを強くしていました。

パーソナリティー:
 交流は、スポーツなどのように楽しく過ごすイベントだけですか。

局長:
 いいえ、楽しく遊びを通して交流を図るものばかりではなく、米軍人やその家族は、公園やキャンプ場などの清掃活動や社会福祉法人などへの寄付活動なども実施しています。
 毎年、4月には、三沢基地の米軍人やその家族等有志と三沢市漁協関係者総勢約300名による三沢市漁港周辺の清掃活動が実施されています。これは、地球環境について考える日である「アースデー」の行事の一環として、併せて日米交流を図ることも目的として、毎年実施されているもので、今年で18年目になります。
 また、10月には、三沢基地内で障害がある人のためのスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」が開催されています。この大会は、全国各地で開催されており、三沢市では毎年、三沢米軍が主催しており、米軍からたくさんのボランティアが参加し、選手を支援したと聞いています。

パーソナリティー:
 ボランティア活動を通じても、交流しているのですね。

局長:
 はい、スポーツや文化などを通じ、体験や時間を共有することなどにより、在日米軍と地域住民の方々との間の相互理解の推進・深化、信頼関係の醸成が図られると思います。東北防衛局は、日米の友好関係を一層深めるべく、今後も様々な形で、日米交流事業を実施していきたいと思っています。

パーソナリティー:
 局長、今日はありがとうございました。本日は、東北防衛局の深澤局長から、お話をお伺いいたしました。どうも、ありがとうございました。

局長:
 はい、こちらこそ、どうもありがとうございました。

 
   
  
 
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