防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(11月放送内容)



 

テ−マ:防衛施設紹介シリーズ その3 
  〜第4補給処東北支処編〜

 
 

パーソナリティー:
 本日も東北防衛局長にお話を伺います。深澤局長、よろしくお願いします。

局長:
 はい。よろしくお願いします。

パーソナリティー:
 本日は、青森県東北町に所在する航空自衛隊第4補給処東北支処についてのお話を伺いたいと思います。

局長:
 はい、第4補給処東北支処は、航空自衛隊が必要とする需品や弾薬、整備器材の調達・保管・補給・整備等を担当している第4補給処、本処は埼玉県狭山市に所在しておりますが、その出先機関として、平成6年3月に青森県東北町に新設されました。東京ドーム約59個分に相当する広大な敷地の中で、約160名の隊員が弾薬やその部品の補給に関する業務を行っています。
 東北支処には、自動搬出入装置が導入されておりますが、これは、無軌道スタッカというフォークリフトに似た機械による弾薬搬送と、バーコードによる物品管理等の自動化を追求したシステムです。このシステムにより弾薬の受領から、弾庫での保管、部隊への出荷までの一連の作業における安全性、効率性がより高まったと聞いています。
 また、平成10年には、愛知県春日井市に所在する第4補給処高蔵寺支処より不発弾処理班が東北支処に移り、不発弾処理要員の養成も行われており、平成27年度までに約680名を養成しています。

パーソナリティー:
 弾薬などを扱っているとても重要な施設なのですね。

局長:
 はい、防衛省・自衛隊にとって、第4補給処東北支処は、とても重要な施設ですが、他方で、地域の皆様には、基地が所在し、運用されていることに伴い、生活環境や地域開発に影響を与えている面もあります。
 そこで、影響の程度や範囲その他の事情を考慮し、特に配慮をする必要があると認められる施設として、防衛施設周辺環境整備法に基づき、東北支処を特定防衛施設に指定するとともに、東北町を特定防衛施設関連所在市町村に指定し、公共施設の整備等に使用できる交付金を交付しています。最近の東北町における交付金を使用した事例としては、町道の舗装工事、また、学校教育支援員の設置や道路整備事業の基金造成などがあります。
 また、防衛施設周辺環境整備法に基づき、市町村等が行う農林業施設などの事業経営の安定に寄与する施設の整備に対し助成を行う民生安定事業として、東北町の籾乾燥調整施設への助成も行っています。平成27年度に完成したこの施設は、1日210トンの乾燥調整能力を有しているのですが、遠赤外線方式と自然乾燥方式を併用した籾に優しい精密な乾燥を行うことができ、また、高度な自主検定装置や色彩選別機による良好な品質管理が全自動で行われる最新の籾乾燥調整施設です。また、そばの乾燥調整設備も別途設置されており、多岐にわたる使用が可能となっていることから、今後、東北町等の農業振興や農業経営の安定に大いに寄与する施設となっています。

パーソナリティー:
 第4補給処東北支処の周辺地域の方々に配慮した施策を実施しているのですね。東北支処に対しては、東北防衛局としてどのようなお仕事をされているのですか。

局長:
 はい、当局は、自衛隊施設等の建設工事も実施しており、最近の工事事例としては、平成27年度に東北支処の庁舎の空調改修工事を実施しています。

パーソナリティー:
 自衛隊の基地では、創立記念日等に一般の方を対象にイベントを行っている所もありますが、東北支処ではそのようなイベントは行われているのでしょうか。

局長:
 はい、東北支処が所在する東北町分屯基地の開庁記念日には、基地を一般の方に解放し、装備品展示や警備犬訓練のデモンストレーション、ちびっこマラソン大会などが行われていると聞いています。今年度の開庁記念日の行事は、10月2日に開催され、既に終わってしまいましたが、来年、機会がありましたら、是非、訪れてみてください。
 また、東北町分屯基地周辺の市町村にお住まいの小学生以上の方に限定されますが、ヘリコプターの体験搭乗も行っていると聞いています。募集案内は、基地のホームページや東北町の広報誌に掲載されていると聞いていますので、ヘリコプター搭乗というなかなか経験できない体験をしてみるのも如何でしょうか。
 このほか、地元のお祭りの支援、子供達の職場体験支援も行っていると聞いています。

パーソナリティー:
 普段は、基地の中に入ることは出来ないので、行ってみたいですね。残念ながら、私は、基地の近くには住んでいないので、ヘリコプター搭乗に応募することはできませんが、お近くにお住まいの方は、是非、応募してみてください。
 ところで、開庁記念日には、警備犬訓練のデモンストレーションがあるとのお話がありましたが、自衛隊施設には、犬がいるのですか。

局長:
 はい、基地の警備として、警備犬がいます。自衛隊のシステムがどんなに近代化されても、犬の持つ鋭い嗅覚や聴覚の方が頼りになることもあり、警備犬として彼らも一緒に勤務しています。彼らは、警備犬引退後も、大切な仲間として、航空自衛隊で最後まで養育されています。

パーソナリティー:
 警備犬というのは、番犬ですね。そのような話を聞くと、ますます開庁記念日の行事に行ってみたくなりますね。

局長:
 是非、機会を捉え、防衛省・自衛隊と触れ合い、身近な存在として感じていただけると嬉しいです。

パーソナリティー:
 局長、今日はありがとうございました。本日は、東北防衛局の深澤局長からお話を伺いました。どうもありがとうございました。

局長:
 はい、こちらこそ、どうもありがとうございました。


 
   
  
 
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