防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(7月放送内容)



 

テ−マ:「防衛施設紹介シリーズ そのA 
         〜岩手駐屯地・岩手山中演習場編〜」

 

 

パ−ソナリティ−:
 
本日も東北防衛局長の齋藤雅一局長にお話を伺います。齋藤局長よろしくお願いします。

齋藤局長:
 はい。よろしくお願いします。

パーソナリティー:
 今日は、岩手県に所在する陸上自衛隊の施設についてご紹介いただけるのですね。

齋藤局長:
 はい。岩手県には、陸上自衛隊の施設として、滝沢市に所在する岩手駐屯地、滝沢市と八幡平市に所在する岩手山中演習場があります。
 岩手駐屯地は、昭和32年に駐屯地が開設され、以後改編を経て、現在、第9特科連隊、第9高射特科大隊、第9戦車大隊などが駐屯し、約1500名の隊員が勤務しています。装備品としては、155o榴弾砲、81式短距離地対空誘導弾、74式戦車等があります。
 岩手山中演習場は、明治時代に旧陸軍の演習場として設置され、終戦により旧大蔵省の財産となったのち、昭和31年に演習場用地となり、翌32年から使用を開始しています。

パーソナリティー:
 東北防衛局は、岩手駐屯地及び岩手山中演習場とどのように関わっているのでしょうか。

齋藤局長:
 はい、演習場や駐屯地が所在することにより周辺地域の生活環境に騒音などの影響を及ぼさざるを得ない場合があります。そのため、東北防衛局では、防衛施設と周辺地域との調和を図るような施策を行っています。
 例えば、砲撃音の音がうるさい地域として指定された区域内で、当該区域が指定された時に所在する住宅を所有している方などが行う防音工事に対して助成を行ったり、市町村等が行う公園、道路、体育館、消防施設等の生活関連施設や農漁業施設などの事業経営の安定に寄与する施設の整備に対し助成も行っています。

パーソナリティー:
 防音工事とは、どのようなことをするのですか。

齋藤局長:
 砲撃による騒音障害を防止又は軽減するために、工事の工法や材料の性能等について防衛省が定めた仕(し)方(かた)書(しよ)に基づき、天井及び外壁の遮音、吸音工事、開口部の遮音工事及び換気設備や冷暖房設備といった空気調和工事などを実施します。

パーソナリティー:
 様々な施設に助成が行われているようですが、具体的にはどのようなものがあるのですか。

齋藤局長:
 滝沢市及び八幡平市に関係する最近の事業としては、道路の改修工事、小中学校教育用機器購入、消防ポンプ車購入、公園の遊具設置等があります。
 
パーソナリティー:
 ここまでのお話は、周辺地域との関わりというお話でしたが、陸上自衛隊との関係で何か東北防衛局が行っていることもありますか。

齋藤局長:
 はい、あります。東北防衛局は、自衛隊をはじめ、防衛省の付属機関や在日米軍が使用する防衛施設の建設を担当し、飛行場、港湾施設、病院、庁舎、隊舎などの建設工事等を行っています。
 岩手駐屯地に関係する最近の建設工事としては、補給倉庫の建設があります。これは、部隊装備品の保管倉庫を建設することにより、装備品の適切な管理と事態対応への即応性の向上を図るものです。

パーソナリティー:
 建設工事も東北防衛局で行っているのですね。
 これまで齋藤局長にお話いただいたテーマの中には、在日米軍との関わりについて触れられたお話もあったと思いますが、岩手駐屯地等では在日米軍との関わりは、何かないのでしょうか。

齋藤局長:
 はい。あります。平成27年1月下旬から2月上旬には、岩手山中演習場及び岩手駐屯地で、米海兵隊との日米共同訓練が実施されています。岩手山中演習場等での実施は、12回目となります。この訓練に先立ち、東北防衛局は、関係自治体等に訓練の目的等を説明し理解を求め、訓練期間中、不測の事態に対処するために同演習場内に現地連絡所を設置しました。現地連絡所は、調整会議に参加するなどして、米軍、自衛隊、地方自治体及び関係機関との連絡調整や情報収集を行いました。

パーソナリティー:
 東北防衛局は、周辺地域、自衛隊、米軍など、本当に多岐にわたって仕事をなさっているのですね。

齋藤局長:
 はい。周辺地域との関わりでは、防音工事や施設への助成というハード面だけではなく、直接、地域住民の方々と触れあうことも行っています。例えば、平成22年以降、滝沢市長からのご招待を受け、毎年7月1日の岩手山山開きに参加し、一緒に登った地域住民の方々と励まし合いながら、登っています。
 また、山開きの後、岩手山山開き友情交歓会にも参加し、岩手山が所在する滝沢市、八幡平市、雫(しずく)石(いし)町(ちよう)の自治体関係者の方々との親睦も深めています。
 自衛隊においては、国体スキー競技大会における会場の整備、通信、救護、審判補助等にあたったり、また、地元で開催される雪まつりの雪像作製協力を実施していると聞いています。
 東北防衛局は、これからも様々な機会を通じて、防衛省・自衛隊へご理解をいただけるよう努めて参りたいと思っています。

パーソナリティー:
 局長、今日はありがとうございました。本日は、東北防衛局の齋藤局長からお話を伺いました。どうもありがとうございました。

齋藤局長:
 はい、こちらこそ、どうもありがとうございました。

 
   
  
 
このペ−ジのTOPに戻る
 
   


日本の防衛Q&ATOPページ