防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(2月放送内容)



 

テ−マ:日米交流事業について

 

 

パ−ソナリティ−:
 本日も東北防衛局の齋藤雅一局長にお話しをいただきます。局長よろしくお願いいたします。

齋藤局長:
  よろしくお願いいたします。

パ−ソナリティ−:
 今日は、「日米交流事業」というお題なんですが、どのようなお話をしていただけるのでしょうか。

齋藤局長:
  本日は、先月1月16日に青森県三沢市のアイスアリーナで開催された日米交流事業のお話をしたいと思います。
  日米交流事業とは、在日米軍人及びその家族等と米軍基地が所在する市町村にお住まいの住民の方々との交流を図り、相互理解を深め、信頼関係を醸成させることにより、米軍基地に対する地域住民の皆様方の御理解と御協力を得るための施策の一つとして行っております。
 この事業は、米軍基地が所在している7地方防衛局で行っている事業です。東北防衛局管内では、これまで青森県三沢市、東北町及びつがる市といった米軍基地が所在する市や町において、平成20年度から始めまして昨年度まで12回の日米交流事業を行ってきており、今回での交流事業は13回目となります。三沢市での日米交流事業の開催は今回で8回目となりますが、今回のアイスホッキーは子供達に大変人気があったことから、4年連続で開催することと致しました。

  事業の内容としては、米軍三沢基地に居住する米国の小学生と、同基地周辺に居住する日本の小学生を対象として、三沢市の特産物のニンニクをモチーフとしたヘルメット、長芋をモチーフとしたスティック及びホッキ貝をモチーフとしたパックを用いて、氷上で長靴やトレーニングシューズを履いてアイスホッケーを楽しむものであります。子供達の姿がかわいいと評判ですので、リスナーの皆様さんも是非、HPの写真を見て頂ければ幸いです。
  今回のアイスホッキーは、高学年では日本側5チーム、米側3チームの計8チーム、低学年では日本側4チーム、米側4チームの計8チーム、全体で16チームの参加がございました。先程、申し上げたとおり、このアイスホッキーは、日米の子供達から大変な人気があり、是非継続してほしいという要望もあって今回4回目を開催することになり、名称も「第4回Misawaアイスホッキー2016」と命名したところであります。
  
また、開催の模様は昨年度と同様にRABラジオの生放送でのインタビュ−を受け、米軍三沢基地周辺にお住まいの住民の皆様方はもとより、青森県の皆様方に対し、日米交流事業のPRをさせて頂いたところです。

パ−ソナリティ−:
  東北防衛局主催のイベントが4年も続くのは、大変人気のあるイベントという風に感じられます。本当に地元三沢市に定着したイベントとなりましたよね。

齋藤局長:
 そうですね。青森県三沢市の海の特産物のホッキ貝を模した用具を使用していることから、「アイスホッケー」をもじった「アイスホッキ−」と いう名称も随分と定着してきましたね。今回のアイスホッキーの参加者は、日本側から9チーム、米側から7チームの16チーム約160名の参加があり、それぞれ高学年、低学年に分かれてリーグ戦を行い、決勝リ−グまで大変な熱戦が繰り広げられました。試合の結果なのですが、高学年及び低学年とも日本側のチームが優勝したところです。これまでの成績では、過去3年間の優勝はいずれも日本側のチームが優勝していることから、今回は米側チームのリベンジを期待しておりましたが、普段からアイスホッケーを行っている三沢市内のホッケースポーツ少年団がやはり今年も強かったですね。


パ−ソナリティ−:
  このようなイベントでは試合の他に何か、催し物とかはあるのですか。

齋藤局長:
  はい。試合のあとには、日米の子供達による交流会のゲームや三沢市の協力を得て、開会式や閉会式に参加を頂いたキャラクターの「ホッキーガイ」と「ジョーズべーダー」と記念写真を撮ったりして、更なる交流を深め、子供達もいい思い出になったものと思われます。
  この日米交流事業は、米軍施設が所在する市町村で実施することとされております。これまで東北防衛局では「小学生雪合戦in三沢」や「英語音楽劇と料理交流」などを実施しており、全国の地方防衛局における交流事業の実施状況についてお話しを致しますと、北関東防衛局では福生市、南関東防衛局では横須賀市、中国四国防衛局では岩国市、九州防衛局では佐世保市、米軍の多い沖縄防衛局では嘉手納町などで日米交流事業が行われていると承知しております。どのようなイベントを実施するかについては、各地方防衛局の担当者による企画・立案によりますが、これまで日米合同による音楽会、剣道教室、野球等、様々な日米交流事業が実施されております。
 なお、東北防衛局では、来月ですが、3月5日(土)に青森県東北町において、「ひな祭りin  TOHOKU town 2016 」を計画しております。このイベントも、日米の子供達が双方で40人程度集まり、その両親等を含めますと、日米で約100人程度の方々の参加が予定されております。

  この「ひな祭りin  TOHOKU town 2016 」も、先程、御紹介致しましたMisawaアイスホッキー」と同様、今回で4回目の開催となり、日米双方の子供達や、その両親等から大変御好評頂いております。
  折角の機会ですので、この「ひな祭りin TOHOKU town 2016」について御紹介させていただきます。これは、米軍三沢基地に居住する米国の小学生及びその親と、同基地周辺自治体である東北町に居住する日本の小学生及びその親を対象として、ひな祭りにちなんだ工作や料理を協同して行う機会を設けたり、餅つきなどをして日米交流を図ることを趣旨に計画しているものです。今年も子供たちに万華鏡を作っていただくことを考えております。色とりどりの和紙を使用してオリジナルの万華鏡を作ることから、日米双方とも日本の文化に触れながら、楽しく取り組んでいただけるかと思います。子供たちが万華鏡を作成している間、大人たちは東北町でとれた人参やごぼうなどの食材を使って料理を行うことを計画しており、今回も、鮮やかな色のお寿司や新鮮な野菜の天ぷら等が並び、大変、賑わってくれるものと思われます。

パ−ソナリティ−:
  大変おもしろそうですね。防衛省が自らこのようなイベントを実施しているとは思ってもいませんでした。
 ところで、三沢市でのアイスホッキーでは参加された方の反響は如何でしたか。

齋藤局長: 
  はい。参加して頂いた方を対象に実施したアンケートの結果を見ますと、「大変楽しかった」や「また参加してみたい」との意見が大多数となっておりました。
  また、今後も、アイスホッキーのような日米交流事業を希望する意見が多数寄せられたところです。東北防衛局としては、今回のアンケート結果について更に分析等を行い、よりよい日米交流事業の開催を目指して努力して行きたいと思います。
 なお、今回の「第4回
MISAWAアイスホッキー2016」の会場には、三沢市の種市市長や米空軍三沢基地の第35任務支援群司令のパリッシュ大佐、三沢市議会議長や三沢商工会長、三沢市漁業協同組合長、みさわ国際交流協会会長など、多数のご来賓にもお越し頂きました。種市市長とパリッシュ大佐からは、丁寧な御挨拶を頂くと共に、とても寒い中で観戦していただきました。
 また、今回の日米交流事業に御尽力いただきました関係者の皆様方に対しましては、この場をお借りして、改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。


パ−ソナリティ−:

  はい。本日は、日米交流事業についてのお話し、誠にありがとうございました。

齋藤局長:
  こちらこそ、ありがとうございました。


 

 

 
  
 
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