自衛隊インビテ−ション
(6月放送内容)



テ−マ:小野寺防衛大臣へのインタビューA



パ−ソナリティ−:

 今日は、地元宮城県のご出身で平成24年12月に防衛大臣に就任されました小野寺五典大臣へのインタビューの模様をお送りします。5月と6月の2回に分けてお送りしています。今日は後半をお送りします。小野寺大臣本日はよろしくお願いします。


小野寺大臣:

 はい。よろしくお願いします。


パ−ソナリティ−:

 私は自宅が名取で、名取空港にもすぐに米軍が降りていただいて、開港したというようなこともありまして、とてもそれは感謝しています。そして、大臣の口から直接おうじょうじがはらの演習について、詳しく一つ一つやさしくお話をしていただきましたので、とても県民としては安心をしましたし、賛否両論いろいろあるなかで、必要性とかそういったことの理解もしていかなくちゃいけないなというのも、改めて感じました。ありがとうございます。

小野寺大臣:
 特に、今回、東日本の震災がありましたが、震災がこれからもいつ起きるか分かりません。私たちができるのは、特に自衛隊、この震災で大変大きな経験をしました。そして、人命救助のためには、どういう部隊が必要なのか、どういう装備が必要なのか、これを今回の経験をもとに今整備をさせていただいております。防衛予算というのは、11年ぶりに平成25年度は増えました。増加といってもそれほど大きな増加ではありませんが、それでも今までずっと減ったなかで、予算が増えるということは、これはたいへん大きなことだと思っています。そして、そのなかで、私ども特に今回このような震災が起きたときに防衛省自衛隊が対応しなければいけない様々な任務があります。人命救助もそうだと思いますし、あるいは、被災者の避難誘導、またあってはいけないと思いますが例えば原子力発電所の事故、こういうことに対応できるように、今、各種装備これを取りそろえて準備をさせていただいております。そういう意味で、是非、自衛隊の活躍活動についてさらにご理解をいただきたいと思いますし、そういうときにやはり米軍との共同の作戦というのも今後あるのだと思います。そういう意味で、ある面では安全保障、そして、地域の安全。こういう意味で私どもも活躍していきたい、そう思っております。

パ−ソナリティ−:
 はい。ありがとうございます。本当に、私たち県民が分かりやすく直接お話をおうかがいできるという、こういった機会設けていただきまして、本当に感謝しております。それから、宮城県に関する防衛関係の話題として、ブルーインパルスが東日本大震災以来2年ぶりに松島基地に帰ってきました。私も、一県民として、本当に、心からお帰りなさいという気持ちでしたが、宮城県ご出身の大臣はどのようにお感じになりましたでしょうか。

小野寺大臣:
 やはり、大臣になって、特に復興担当としてやってほしいという、安部総理のこともありましたので、防衛省としてどういう形で復興支援ができるかな、その時にすぐに頭に浮かんだのがブルーインパルスです。航空祭等で、特に、石巻、東松島、女川、松島、こういう地域の皆さんは長年ブルーインパルス大変親しんできていただきました。ところが、この震災以降ですね、松島基地は使えなくなり、そして、そこにいた航空機もかなりの被害を受けました。ちょうど、ブルーインパルスは九州新幹線の開通式典のために松島基地を離れていましたので、大多数は被害を免れましたが、実は他の例えばF2という国産の優秀な戦闘機があるんですが、この訓練機、これがほとんど被害を受けてしまいました。このままでいくと、松島基地、飛行機がいない基地になってしまいます。ということは、松島基地の存在意義がなくなる。実は、このことをたいへん心配されて、東松島市長をはじめ、何度も実は防衛省に要望を出していただいておりました。私としましても、やはりこのブルーインパルスが松島に帰ること、そして、再びさまざま訓練が行われるような環境にすること。これが、被災地の復興の大変励みになると思いまして、1月22日に実は松島基地を訪れまして、様々状況を聞いて、また、地元の市長等のお話をさせていただきました。そこで、私も強い想いがあったものですから、「市長、とにかく年度内に3月31日までにブルーインパルスを戻します」と、約束しちゃったんですよね。この話を聞いて、実は防衛省の事務方は頭を抱えたと思います。ただ、言ってしまったからには何とかしろということで、実は松島基地司令はじめ、たいへん努力をしていただきました。その甲斐ありまして、3月31日、約束の日にブルーインパルスを戻すことができましたし、今は訓練では松島上空にハート型を描いたいろんな訓練の姿を見ることができると思いますし、また、これからさまざまのお祭り等いろいろなイベントがあります。そこでも活躍してもらえると思っています。このブルーインパルスだけではなくて、松島基地がもともと担っていた、自衛隊の、特に戦闘機のパイロットこの技能の向上のための訓練、これを早くできるように。今、かなりちょっとお金はかかるのですが、津波の被害を受けた、とにかく、このF2の練習機、これを少しでも多く修理しようということで、この予算も含めて今頑張っております。

パ−ソナリティ−:
 はい。本当に心強いお話をたくさんお伺いしました。最後に、このラジオをお聴きの宮城県の皆様へのメッセージをお願いします。


小野寺大臣:

 私もそうですが、宮城の皆さんは、やはり一番の思っていること、それは、一日も早く復興して、そして、前の宮城より、以前にも増して住んで良かったという宮城県にしたいという、そういう気持ちに一丸となって今取り組んでいるんだと思います。私も防衛大臣という仕事ですので、一つは国を守るということでありますが、もう一つは少しでも復興の役に立ちたいと思っています。松島基地をはじめ、実は宮城県内にはたくさんの基地駐屯地があります。ここも、それぞれいろんな被害を受けておりました。この復旧復興に早く取り組むということ。それから、例えば今被災地への支援のなかで、さまざま補助金でようやく工場とかお店ができたんですが、モノが売れないとか、なかなか納品する場所がないとか、そういう声もよく聞きます。私ども防衛省としても、例えば隊員の糧食というんですが、缶に入ったさまざまの食事食糧とか、あるいは携行する食糧とか、こういうものは被災地を中心に、今、調達をしてほしいということを、お願いしていました。是非、少しでも、私どもとしても、応援できることやってまいりますので、ともに勇気を持って被災地復興に歩んでいきたい。そう思います。元気を出していきましょう。


パ−ソナリティ−:

 はい。ありがとうございました。小野寺大臣、本当に今日はありがとうございました。

小野寺大臣:
 どうもありがとうございました。


パ−ソナリティ−:

 今日、お送りしましたのは、地元宮城県のご出身で、平成24年12月に防衛大臣に就任されました、小野寺五典大臣へのインタビューの模様をお送りしました。
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