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自 衛 隊 百 科
(8月放送内容)



テ−マ:軍用機と鳥のお話



パ−ソナリティ−:

 自衛隊百科のコーナーです。このコーナーでは毎月1回東北防衛局の増田義一局長にお越しいただいて、さまざまなお話をいただいております。
 局長、本日もどうぞよろしくお願いいたします。


増田局長:

 よろしくお願いいたします。


パ−ソナリティ−:

 それでは早速ですが、本日はどういったお話をいただけますでしょうか。


増田局長:

 最近、MV-22オスプレイがですねニュース等でよく取り上げられておりますんで、オスプレイって言うのは日本語でどういう意味ですか?と聞かれたりしますが。ミサゴという意味なんですね、まっミサゴって言われても普通の人は知らないと思います。ましてや英語のOspreyって言うのはですね、留学経験のある私でさえ、あのMV-22の出現まで知らない単語でしたですけれども。ミサゴって言うのは、タカ科のですね大型の猛禽類で、主に魚を捕えて食べているんだそうですね。いずれにせよ、鳥の仲間ということで、今日は鳥にまつわる話をしたいと思います。


パ−ソナリティ−:

 はい、お願いいたします。

増田局長:
 まずMV-22 Ospreyのようにですね戦闘機、特にアメリカが開発した戦闘機にはですね、ニックネームっていいますか、名前が付けられています。軍用機には空を飛ぶからと言うことでですね、鳥の名前かというと必ずしもそう言うわけではないのですけど、我々日本人になじみのあるものは、鳥の名前が付けられているものが多いように思えますね。例えば、航空自衛隊も使っているF-15はEagleワシですね、あと三沢基地にも配備されているF-16はFalconハヤブサです。あとは第5世代戦闘機F-22はRaptorって、猛禽類っていう意味ですね。このF-22 Raptorはですね、まっ各国が導入に興味を示したんですけども、ステルス性能を始めとして性能があまりにも良いものですから、アメリカは外国へ売るのを止めまして、200機足らずを自分の国用にですね生産したら直ちに生産ラインをクローズしてしまったんですね。あとは在日米海軍も使っていますF/A-18 Hornet、これは空飛ぶ生物ですけれども、鳥ではなくてスズメバチというですね。
以上は全て戦闘機ですけども、東日本大震災でも活躍した米軍の無人機RQ-4というのがあるんでが、これはGlobal Hawkですねグローバルなタカっていうんですかね、まっそういうような感じであります。


パ−ソナリティ−:

 こうやってお伺いすると、こう早い鳥、空を飛ぶ生き物の沢山な。名前が沢山ついていて。


増田局長:

 そうなんですね。


パ−ソナリティ−:

 なんだかかわいいですね。


増田局長:

 はい。あと自衛隊も使っているUH-60ヘリコプターですね、これはBlack Hawkで、黒いタカって意味ですね。あの実は、ヘリコプターはですはね、インディアンに関する名前が付けられているものが多いんですね例えばAH-64アパッチApacheとかですね、CH-47チヌークChinookとかですね、あとOH-6カイユースCayuseとか、OH-1イロコイIroquoisとかですね、まっアメリカンインディアンに関する名前が多いんですが、UH-60はBlack Hawkで黒いタカという意味なんですけども、実はアメリカインディアンのソーク族にBlack Hawkという有名な酋長がいましてですね、そっから名前をもってきたってことも言えるのかなと思います。


パ−ソナリティ−:

 名前って作っているのではなく、由来があって結構統一感もたせて付けている場合が多いんですね。


増田局長:

 そうですね。話変わりますけども、私酉年生まれなもんですから、よく父からですね「鶏の蹴散らかし」なんて言われたんですね。鶏が落ち着きなくあっちこっち蹴散らかすように、いろんなことに首を突っ込むんですけども、長続きがしないというまあ私の性格について言ったんですが。まあ私としては、いろいろなことに興味があって好奇心旺盛なことはいいんじゃないかと思ってますけどもね・・・。あと、酉年の鶏ってのは「ひ弱」っていう「臆病」っていうようなイメージを持っている人いるかもしれませんけれども、鶏というのはひ弱どころかですねかなり獰猛な生き物だと私は思います。鶏の目はすごく鋭くてですね。昔から各地で闘鶏っていうのが行われておりましてですね、鶏同士を戦わせすんですけれどもオスの鶏にはですね蹴爪っていう攻撃用の特別な鋭い爪が生えてましてですね、これを武器に戦うんですよね。東南アジアの闘鶏なんかではですね、この蹴爪にナイフを取り付けてですね鶏が血だらけになって死ぬまで戦わせたりするんですね。


パ−ソナリティ−:

 たしか日本にもこういった闘鶏用の鶏がいますね。


増田局長:

 はい。シャモなんかそうですよね。東京の日枝神社の境内でですねシャモ(軍鶏)の品評会を見たことがあるんですが。シャモってのは食べても美味しいんですけども、その漢字で書くと軍の鶏ですね、いくさの鶏と書くんですが、その名前からもわかるように、元々闘鶏用の鶏ですからね、獰猛なんですね、そしてよく見ると結構グロテスクな顔をしてましてですね。そういったグロテスクな顔を見ているとですね、最近恐竜の子孫は爬虫類じゃなくて鳥類であるというような説が、結構強くなってきますけども、それも何となく分かるような気がするなーと思います。この恐竜の子孫が鳥類だ鳥だって説を裏付けるようにですね、4月にニュースが流れましてね「鳥のような羽毛をまとった全長9メートルの大型恐竜がですね、その化石が中国で見つかった。」というニュースがありましたけれども。1995年に初めてその羽毛のある恐竜の化石ってのが発見されたんですが、これまでは体長2メートル程度の種類しか見つからなかったんですが、その今回ですね大型恐竜でも見つかったということで、ますますこの説もですね強くなってきたかなと思います。

パ−ソナリティ−:
 もしまあ恐竜の子孫だとしたら闘鶏するほどのこの獰猛さというのもうなずけてきますね。

増田局長:
 そうですね、あと鳥の寿命は意外と長いんですよね、その生命力の強さを思えば、やっぱり恐竜の子孫なのかなあなんて思ったりしますけども。あの小さなスズメでさえですね寿命は20年もあるんですね。でっ同じ大きさの哺乳類と比べてみますと、例えばハツカネズミはせいぜい5〜6年が寿命ですし。同じ哺乳類でハムスターなんかも結構短いですね。ハトとかですねニワトリは30年くらい生きますし、あとカラスも70年以上生きるんですよね。犬や猫が十数年で死んでしまうことを考えればやっぱり長いなと思いますけれども。「鶴は千年、亀は万年」なんてよく言いますけども、千年はおおげさにしてもですね、鶴も結構長く生きましてね百年くらいは生きるんじゃないかなと思います。もちろん自然界では生存競争が厳しくて、天敵に食われてしまったりとかですねエサ不足にあったりして寿命を全うできない鳥も沢山いるわけですけどもね・・・。


パ−ソナリティ−:
 それでもやっぱり大変長生きですね。

増田局長:
 そうですね。私は酉年だからかわかりませんけども、鳥にまつわる不思議な体験を結構多くしてましてですね。最近の例を言いますと、トンビにですねタッチアンドゴーを3回やられました。

パ−ソナリティ−:
 タッチアンドゴーですか?

増田局長:
 歩いているときにですね、後ろからトンビが急降下して私の頭をですね両足でピシャと叩いてまた悠然と飛び去っていくんですね。後ろから来ますんで、私としては何も見えないところで、突然頭をピシャリとやられるもんですから、非常にビックリするんですけれども。最初はですね、そのトンビが子育てか何かをしていて気が立っているのかなと、それで私を攻撃してきたのかなと思ってたんですが、よくよく考えると、そうでもないんですよね。かなり強くピシャと叩かれますので、そのときは結構痛いんですけども怪我は全くしないんです。トンビはあの鋭い爪を持ってますので、それが少しでもこう引っ掛かったりすると、頭を大怪我、血だらけになるんじゃないかと思いますが、それがなくてですね、むしろトンビは私に怪我をさせないよう、爪が当たらぬようにですね気を使いながらやってんじゃないかと思ってまして。まあこれをやったあとトンビが飛び去る姿、悠然と飛び去る姿を見てますとですね、攻撃じゃなくて、私をからかってんのかなと、ジャレてるんじゃないかなと感じがするんですよね。近所の人たちにこう聞くと、私の他に誰一人としてですねこのタッチアンドゴーをやられた人いないんですね、以前もそんなことはなかった、そんな話は聞いたことがないと言うことなんで。まっ私だけなんですけどね。よくよく考えると私が出勤するとき官舎から出て車に乗り込むまでのほんの短い間をですね、遠くの方でその建物のてっぺんあるいはその木のてっぺんにトンビがとまっててですね、私のことをいつも見てるトンビがいるんですよね。近くに広瀬川がありまして沢山のトンビがいるんですけども、私にタッチアンドゴーをやるその鳥って、その特定の1羽なんじゃないかと私は思ってます。まあ私にどういう関心を持っているのかわかりませんけれどもね・・・。

パ−ソナリティ−:
 なんだかこう遊び友達のような感じが。いらっしゃるんですね。 
増田局長:
 あとほかに最近の例としてはですね。家の近くに「青葉の森」という森といいますか丘陵があるんですが。そこの山道を一人で散歩していたらですね突然1羽の地鳥が私の前に現れてですね、キャッキャ、キャッキャと言いながら、私の周りをグルグル走りはじめたんですね。ウズラのようでウズラでもないし、キジのようでキジでもないし、ましてヤンバルクィーナであるわけもないんですが、一体何の種類の鳥なのか今だにですねちょと判かんないんですね、いずれにせよ、キャッキャ、キャッキャと言いながら私の周りをグルグル回って。最初は、やっぱり子育てか何かをしててその鳥が私に出て行けと威嚇しているのかなと思ったんですが、どうもその威嚇しているようでもないですし。まさかその歓迎の踊りをおどっているのでもないだろうとは思いながら、何か狐につつまれたような不思議な感じがしました。
パ−ソナリティ−:
 局長はなんかこう鳥に好かれるオーラというものが出ていらっしゃるでしょうか。

増田局長:
 ほかにもですねもっと鳥にまつわる不思議な体験を色々としているんですが、中には非常に本当に不思議な話もあってですね、この話をすると東北防衛局長は頭がおかしくなったのではないかなどと言われそうなので、今日はこのくらいしておきたいと思います。
パ−ソナリティ−:
 またほとぼりが冷めた頃に、またお話聞かせていただきたいなと思います。さて、本日は東北防衛局の増田義一局長にお越しいただきお話をいただきました。局長、本日もどうも有難うございました。

増田局長:
 有難うございました。 
 
 


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