防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
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(9月放送内容)



 

テ−マ:防衛セミナーについて

 
 

パーソナリティー:
 本日は、東北防衛局の市川道夫局長からお話を伺います。
 市川局長、よろしくお願いします。

局長:
 よろしくお願いします。
 東北防衛局の仕事の一つに「防衛政策の広報活動」というものあります。このコミュニティFMの番組自体が広報活動の一つなのですが、このほかに、自衛隊の航空祭などを活用しまして防衛省の施策をPRしたり、また各地で防衛セミナーを開催したりしています。
 今日は、その防衛セミナーについてご紹介したいと思います。
 

パーソナリティー:

 はい、防衛セミナーとは、どのようなものですか。
  

局長:

 はい、防衛セミナーは、防衛省の政策や自衛隊の活動を地域の方々に知っていただくために、防衛省・自衛隊の関係者を講師として迎えて、講演を行うというものです。
 全国に地方防衛局が8つあるんですけれど、それぞれの管轄区域において開催しており、東北防衛局においても、平成19年度に宮城県仙台市で開催して以来、これまでに41回、東北の各県においてセミナーを行っています。


パーソナリティー:

 15年以上も開催されてきたのですね。
 セミナーではどのようなお話が聞けるのでしょうか。

局長:
 セミナーごとに、例えば「自衛隊の災害派遣活動」ですとか「自衛隊のPKO活動」といったテーマを設定しまして、実際に災害派遣活動を指揮した隊長さん、あるいは、海外でのPKO活動に従事した隊員の方を講師としてお迎えして、講演を行ってもらいます。
 

パーソナリティー:

 最近では、どのようなテーマで防衛セミナーが開催されたのですか。

局長:
 今年の7月27日に、岩手県盛岡市で、第41回目の防衛セミナーを開催しましたが、そのときのテーマは、最近の安全保障情勢、これをテーマとして、「ロシアによるウクライナ侵攻の衝撃」と「日米安保体制の意義とオスプレイの役割・安全性」、この2つの講演のテーマとして行いました。

パーソナリティー:

 どのような講演だったのか、もう少し教えてください。

局長:
 まず、「ロシアによるウクライナ侵攻の衝撃」についてですが、聴かれている方よくご存知と思うのですが、今年2月24日のロシアによるウクライナへの侵略、これは世界中に衝撃をもたらしました。このウクライナ情勢について、防衛省の防衛研究所で、主にロシアの安全保障政策を研究している長谷川雄之(たけゆき)研究員を講師としてお招きして、講演をしていただきました。
 また、もう一つなんですけれど、「日米安保体制の意義とオスプレイの役割・安全性」については、私が講演を行いました。ロシアによるウクライナ侵略が現に発生している状況におきまして、日米同盟関係の意義、これについて是非知っていただきたいという思いからこのテーマを選びました。また、昨年、東北地方において行われた日米共同訓練の内容ですとか、在日米軍のオスプレイの役割についてもお話しをいたしました。

パーソナリティー:

 ウクライナ情勢については、毎日のようにテレビや新聞で目にしています。
 参加された方々の反応はいかがだったでしょうか。

局長:
 はい。私の印象に残っているのは、高校の方なんですけれど、夏休みの研究課題として、ロシアによるウクライナ侵略を勉強したいので、講演で使用された資料を送ってもらいたいといってきた学生さんがいたことです。その学生さんからは、新型コロナウイルスの影響もあって、また、セミナーの開催場所が家から遠く、夜ということもあって、会場までは行けないけども、資料だけでも見たいという連絡がありました。資料は、講師の方に了解をもらってその高校生に送付させていただいたのですが、ウクライナ情勢への関心の高さこれを実感いたしました。
 また、セミナーの会場には、夏休みということもありまして、小学生くらいのお子さんを連れた親子連れの姿も見られたのが印象的でした。

パーソナリティー:

 次回の防衛セミナーの開催は予定されているのでしょうか。

局長:
 次回は9月26日、月曜日なんですけれど、18時から、山形県山形市の山形テルサで開催いたします。


パーソナリティー:

 次回は山形県で開催されるのですね。リスナーの方も関心があると思いますので、詳しく教えてください。

局長:
 次回の防衛セミナーには、防衛省の元事務次官の黒江哲郎さんと防衛研究所で政策研究部長をしている兵頭慎治さん、この二人を講師としてお招きし、講演していただく予定です。
 黒江さんからは、「日本が直面する安全保障上の課題と防衛政策の展望」について、また、兵頭政策研究部長からは「ロシアによるウクライナ侵略の衝撃」について、これをお話ししていただこうと思っています。

パーソナリティー:

 防衛研究所の研究者の方は、最近よくテレビに出演していますよね。兵頭さんも、何度かテレビで拝見したことがあります。夜9時のNHKの番組で解説されていたと思えば、夜10時からは別の放送局の報道番組にも出演しているのを見かけたこともあります。  元防衛事務次官の黒江さんはどのような方でいらっしゃいますか。

局長:
 はい。元防衛事務次官の黒江さんは、私自身も部下として仕事をしていたことがあるのですが、山形県南陽市のご出身で、山形東高校の卒業生です。
 最近では「防衛事務次官 冷や汗日記 失敗だらけの役人人生」という表題の本を出版されましたが、なんせタイトルが、「失敗だらけの役人人生」なんです。同じ職場で働いていた私自身が読んでも、「そんなことをやらかしてしまったのですか」といったそういう内容が満載です。厳しい国際情勢の下での防衛省の仕事を、ユーモアも交えて面白く紹介してくれています。セミナーでの講演内容自体は、「今日の日本が抱える安全保障上の課題と展望」そういうものですので、決して柔らかいものではないのですが、黒江さんらしい切り口で興味深いお話が聞けるものと期待しております。

パーソナリティ:
 はい、とても面白そうですね。防衛セミナーを聞くためには、事前に予約など必要なのでしょうか。

局長:
 防衛セミナーは予約は不要、入場も無料となっていますので、どなたでもお聞きいただけます。また、開演時間は18時からとなっておりますので、お仕事帰りやそれから学校帰りに、是非お気軽にお越しいただきたいと思っています。  


パーソナリティ:

 予約はいらないということなので、当日、会場に行けば防衛セミナーを聴講できるということですね。  
 では、最後にもう一度、防衛セミナーについて案内をよろしくお願いします。

局長:

 9月26日、月曜日18時から防衛セミナーを開催いたします。会場は、JR山形駅西口から徒歩10分の山形テルサです。入場無料で、受付は17時からとなっています。
 来場される方々へのお願いとしては、新型コロナウイルス感染症対策のために、会場内では、マスクの着用をお願いします。また、受付順に座席へご案内させていただきますので、時間に余裕をもってお越しいただければと思います。
 詳細については、東北防衛局のホームページにも掲載していますし、何かお聞きになりたいことがあれば、お気軽に東北防衛局まで、お問い合わせください。

パーソナリティー:

 本日は、防衛セミナーについて、東北防衛局の市川局長にお話をお伺いしました。
 市川局長、ありがとうございました。

局長:
 ありがとうございました。


パーソナリティー:

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